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「ザ・ボーイズ」のスピンオフシリーズ「ジェン・ブイ」の感想です。
やっと、見終えました……。
「ザ・ボーイズ」の次シーズンを見る前に、予習として見ておいた方が良さそうだったので、途中で視聴をやめていたのを再開。
個人的には、気持ちが盛り上がることもなく、最終話って感じ。
惹かれない理由は何かと問われれば、キャラに魅力がない？
それぞれの目的がハッキリしていない？
「森」の存在とか、学内ランキングとか、設定に興味が持てない？
色々とありますが、何というか全体的に“品がない”のが嫌かな。
若者の欲望むき出しパーティーとか、ドラッグとか、変態エッチとか、そういう“乱れてるのがイケてる”みたいな空気が、どうにも白ける。
差別の問題とか、政治思想とか、そういうのを“取り扱ってやったぜ”みたいな？
そう、タブーに切り込んでやったぜ的なノリだけで、切り込む意義も中身もないから、制作者の自己満足だけ見せられている気になり、「もっと楽しませろよ」という気分になるのかも。
主人公にしても、能力覚醒時の家族のあれこれを活かすなら、もっと最初に踏み込んで……も面白くないな。
あのキャラ自体、面白みに欠けるし。
妹と再会したって、ドラマ的に面白くなる感じがしないし……。
これで安易に敵として再会とかやったら、能力を否定してた妹はどこ？ みたいになるし、一般人の妹と再会して「私はアンタを許さない」と言われても、見ている側からしたら「ふぅ～ん」くらいのもの。
それに比べたら、本編のクズなヒーローに彼女を殺されたから復讐する流れの方が、はるかにカタルシスがあるってもの。
新鮮味は、ないかもしれないけどね。
学内ランキングにしても、導入するなら「不正」につぐ「不正」の競争を見せるとか、ポイント稼ぎの自作自演事件を……するようなキャラを用意してないのが問題？
実験台設定はありがちなそれだし、そこの主要キャラが脳内人物と会話する魅力ゼロ男。
う～ん……。
あの適当な情報操作と捏造報道を繰り返すメディアとか、あれで疑いを持たずに受け入れる国民って、バカしかいないのかってなるレベルなんだけど、あれでいいの？ このドラマの世界観。
能力バトルに関しても、日本の漫画にありがちな“工夫して戦う能力バトル”にならないあたりがアメリカ。
一番の見せ場が死体から抜き取った血を無数の剣のようにして差すあたりだけど、Fateの金ぴかみたいだしなぁ。
体内をめぐる血の流れに注意を向け、能力者か見極めたり、異物を見つけたりするのも、長年生きてきて今気づくのってレベル。
目覚めて数日で使いこなすジョジョのスタンド使いに比べて、なんと学習力のない……。
ってなことを思ったというメモです。
