彼岸花の球根を植えてから数ヵ月、何の反応もなかったので「ダメなのかなぁ」と思っていました。
そうしたら、今月の中ごろになって茎が伸び始め、「おっ」という感じ。
ある日、植えた場所に行くと緑の茎だけ1本立っている。
それを初めて見たときは、妙におかしな気持ちに……。
最近まで何もなかった場所に、シュッと茎だけ伸びているんですよ?
なんか、シュールじゃないですか。
それも、秋の彼岸が近づくにつれ、次々に目覚めたように伸びていく。
「君らは、この時期にタイマーでもセットしていたのか」
そう問いたくなるくらいの正確さ。
そして、彼岸に合わせるかのように赤い花を咲かせる……。
茎の先端には花芽があったので、「これが開くんだな」とは想像しましたが、想像以上の広がりっぷり。
でもって、絶妙なバランス具合。
「葉見ず花見ず」という別名通り、最初は「花だけ」で、このあとに「葉っぱ」が伸びるようです。
しかし、不思議なもんですね。
他人が植えた花が立派に咲いても感動しないのに、自分が植えた花が咲くのは感慨深いという……。
* * *
畑の近くに「モグラ避け」として植えたんですけどね。