メモ書き

****

紙の本が売れないと、続きが出せないアピールの裏には、取次からの金

「紙の本が売れないと、続きが出せない」

そういう話を聞く機会が増えた気がします。

「ふ~ん」ぐらいに思っていましたが、橘 玲さんの『新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』を読んで、「もしかして……」と思うところがあったり。

読んだのは新版ですが、もとは2002年の本。

そこに書かれているのは、お金に関係する制度や仕組み的なことが多いですが、出版業界にいた経験から、どんな流れで出版社にお金が入るのかといったことも。

内容を説明するのが面倒なので、以下は他サイトからの引用です。

本の流通は、出版社が作る→印刷所から取次(問屋)→全国の書店。
この際、分け前が出版社が70%、書店25%、取次5%になっていると、大手や老舗の出版社は、本を納品した翌月に取り分の70%を取次から受け取ります。
その半年後、取次は返品率に応じ、余分に払った分を出版社に請求します。

引用元:

arasumi.nengu.jp

 


大手や老舗の出版社に限定した話ですが、本を出せば取次から お金が入る。
最終的には返品されることになり、余分に払った分を請求されるとしても、それまで資金が無金利で手元に残るのは大きいです。

本を出せば金が入る。実際に、売れるかは別にしても。

独占禁止法の適用除外 ⇒ 販売価格が固定」だから、返品という制度ができて……。
みたいな事情を踏まえると、電子書籍とは品物自体が違う気さえしてきます。