メモ書き

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オワコン化したヨーロッパは、共通の敵を作り出す

適当に書いている参考にならないメモです。

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フォルクスワーゲン 独国内の工場閉鎖検討を説明 従業員は反発

www3.nhk.or.jp

日本で例えるなら、トヨタが日本で作るのをやめる感じかな?

端的に言えばEVシフトしたけど苦戦……なんだけど、参入障壁が低いEVな時点で、価格競争は免れないし、ダメなのは目に見えていた気がする。

参入障壁が低い=多くの企業が参入する=性能に差がないなら価格競争が激化する=人権無視でコストが安い国が勝つ

……ね?
ついでに言うなら、生産コストの面で電気代が安いとか、そういうアドバンテージがあればいいんだけど、経済制裁でロシアのガスを買いませんとなったら、もう石炭しかないわけでしょ? 原発は潰したし。

今さら内燃機関のアドバンテージを活かしたいとか言っても、売れ筋のハイブリッドじゃトヨタに勝てないし、にっちもさっちも……。
もし、欧州の車メーカーにおける“共通の敵”としてトヨタを潰しておければ、内燃機関アドバンテージ勢が盛り返す可能性もあったのかと思うと、「負け組が広告で顧客を洗脳しようとした」のがEV推しのトヨタ批判だった気がしないでもない。

それ以前に、ドイツの大きな市場だった中国は大きくコケて、国内市場は冷え込むばかりで輸出は期待薄。
それどころか、中国自身が購買力のない国内市場を見限って、輸出頼み。
売れ残ったものを送りつけるための道路整備。それを一帯一路というなら、欧州にとってはモノの逆流経路になっているのかも。

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メルケル負の遺産は、脱原発、親ロシア(ガス依存)、移民政策なんだけど、その移民問題の終着点は、どこにする気だろう?

反移民のドイツ右派AfDが第1党の見通し、東部州議会選

jp.reuters.com

イギリスにおけるルワンダのように、支援と引き換えに“受け取り手”になる国を見出すかもしれない。
それは、もしかしたら人口が大きく減ったウクライナなのかも。

貸し付けた諸々の代わりに、移民受け入れ国家としてスタートを切らせる。
そのためには、戦いを終わらせて、あの場を平定しなくてはいけない。
であるなら、今のまま弱者にルールを守った戦い方をさせ、模範的な抵抗で支援を募るのではなく、手段を択ばない戦法を……いや、やめておこう。

英 “不法入国者ルワンダに強制移送” 法案が議会で可決

www3.nhk.or.jp

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それとも、ダイレクトに移民に矛先を向けるのか?
それだと、ちょび髭の世界観に戻ってしまいかねない。

人は「愛」ではまとまらず、「共通の敵」で団結するとするなら、できれば命の危険がある相手が望ましい。
協力して阻止しないと自分らに明日はない。この環境下ほど、団結を促す事情はない。

その辺のなんちゃって文化人が言うような“共通の敵”否定論など、鼻で笑えるくらいの残酷な状況。
そこまでいかなくても、存続の危機を感じ取れる何かを選ぶとするなら、それは極東の島国企業ではない。先祖代々戦ってきた相手がいるなら、そっちの方が遺伝子に刻み込まれた葛藤があるだろう。
無宗教の日本人に理解できない宗教観というか、執着があるのなら。

そう、イスラムだ。

彼らが次に選びそうな共通の敵。
イスラムと括ってしまいがちだが、アラブとペルシャは違う。どうにも、一緒くたになるけど。

パンジャーブ人、パシュトゥーン人、シンド人、バローチ人、ベンガル人と書いても、何が何やらだ。
同じ宗教を信仰していても、人種が違えば独立したい人も出る。

そういう意味で、あの辺は一枚岩ではない。
彼らも共通の敵がいるから団結していられるだけで、仮にイスラエルが消えました、アメリカが消えましたとなったら、昨日まで味方だった者同士で戦いだすかもしれない。

こうして考えると、世界は「共通の敵」という概念がバランスを取っている気さえしてくる。
バランスを崩したいのであれば、どこかひとつだけを優遇し、そこにヘイトを向けさせればいい。そう、アフリカを分割したころの欧州の人々なら言うだろう。

ということで、オワコン化して国内が分断されないように、国外に敵を求めた場合の予想でした。