YouTubeでニュース動画を流し聞きしていると、時事ネタを扱うユーチューバーの動画が再生されていることがあります。
そういうニュースを見ている人が、そういうユーチューバーの動画を見るから、行動が学習されて再生される……。
まぁ、それだけのことなんですけど、気になってユーチューバー自体をチェックすると、余計に再生されるようになって頻繁に聞くことに。
で、いつの間にやら“傾向”を把握するようになったかもというメモ。
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政治系ユーチューバーの基本は、たぶんニュースの読み上げ。
報道内容を部分的に紹介し、解説したり、自分の意見を言ったりする。
もちろん、そこにはバイアスがかかるわけです。
特定の人物が好きな人は、ずっとそう。
嫌いな国がある人は、ずっとそう。
DSという単語を使う人は、ずっとそう……。
例えば、トランプ支持者と思しき人は、彼がもたらした負の側面には触れないし、嫌いな国がある人は その国の良い面には触れない。
何て言うんですかね、視聴者が求めているのが「時代劇」なので、“感情的には同じ”情報を求めているからなんでしょう。
誰かの支持者からすれば、その人の素晴らしさだけを知りたいのであって、欠点や失敗など目にしたくもない。そんな話。
いつものように、ユーチューバーが悪代官の存在を紹介し、好きな人物や団体を印籠のように取り出し……という展開。
これは、エンターテインメントですね。
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エンターテインメントも行き過ぎると、不都合な情報が抜き取られて、壮大なフィクションに仕上がってしまう。
例えば、いくら心情的にロシアが憎いと言っても、彼らが多くの兵器を持っていることに変わりはない。
相手憎しと苦戦ぶりに「弱い」を連呼し、気持ちよくなりたい心境の先に「油断」が生じるのであれば、2日間で陥落と思い至った輩に通じる愚かしさがある。
戦況は、変わるもの。
地形が変われば有用な武器が変わるように、冷静に時々の状況を見定めなくてはいけない。
ってなことをドヤ顔で書けるほど、私も知らないけどね。
ずっと、こういった状況を見続ける人からすれば、浅い意見でしかないでしょう。
マリウポリ制圧はロシア側もウクライナ側も双方とも早い段階から織り込み済みなので(むしろ3ヶ月間近くも維持されたのは予定外に遅くなった)、好機でも何でもない。双方とも止まる動機にならない。 https://t.co/hcTTHy6SAg
— JSF (@rockfish31) 2022年5月22日
まぁ、ずっと見続けているはずの報道関係者でも、考え方がアレだと見える景色が変わるのかもしれないけど。
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しかしまぁ、間違えた人は、ずっと間違えるんだよね。
「間違いました」と言えないと、自分を正当化するために「都合の良い情報」を探し、それがフェイクでも紹介してしまう……。
結果、大事なはずの視聴者をミスリードし、誰も得しない結果に到達する。
酷い話、過去に少しでもプーチンを褒めた人間は、批判する側に回れずに「アメリカの悪さ」とか、「NATOの問題点」とか、そういう方向で攻めたがる。
「侵略は許されない」のあとに「でもね」をつけるけど、許されないことは許されないのだから、それで終わり。
なぜなら、許されないから。ダメな時点で、答えは出ている。
自分の過去の意見を正当化したところで、気持ちの誤魔化しでしかないのにね。
彼らが持ち上げている国のランサムウェアに感染したら、どういう気分になるんだろう?
www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp
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あと、たまに突っ込みたくなる人もいる。
ある日「XXの人は、感情的に言うだけで、根拠がない」
⇒別の日「この人のこと、信じていないんですよね(理由なし)」 同じじゃん
ある日「テレビ持ってないんで、知らないんだけどさ」
⇒別の日「テレビの伝え方は、必ずこのパターン」 持ってないのでは?
「自己資本比率が低くてヤバい会社だ!」
⇒銀行は低いよ? 高くても有効活用されていない資金が……以下略
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上のようなことをメモしていて思ったのは、素人の感想や解説なんか百害あって一利なし。
足りない知識で変な解釈されても迷惑っていうのは、地上波の番組にも通じるダメ出しになりますね。
何でも口をはさむ謎のコメンテーターがいるし……。
たまに見ると、酷いもの。
大きな問題があったとして、その問題の部分だけをピックアップし、これが問題のすべてだと言って、そのほかの箇所はスルーして終わり……。捉え方が不十分なので、出てくる改善策も見当違い。本体が「ダメ出し」なので、改善策が無いケースの方が多いけど。
何というか、きちんと問題を把握してる人が、あまり見ていないのかもね。
知っている人は、見る必要ないし。
それでも、ネットの普及によって当事者や専門家が指摘し、より知るべき内容に近づきやすくなったのは大きい。
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話をニュースの読み上げに戻し、そのニュース自体の問題……。
ニュース発信者の知識不足で、焼夷弾と白リン弾がごっちゃになっているとか、そういうのを抜きに考えると、『政治系ユーチューバーの基本、ニュースの読み上げ』における最適解は、参考文献へのリンクと内容の音読だけの動画かもしれない。
そこに加えるとしても、最低限の解説だけとか。
以下は参考例。
大学の授業やん?
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ただの読み上げが最適解なら、ニュース元に自動読み上げ動画アップ機能とかあれば、それで済むような気も。
いや、違うな。
きっと、人であることが大事なんだ。
誰かを信じたい欲求。
自分と同じ思想の持ち主の視認。
そういった需要が、政治系ユーチューバーに……。
とはいえ、YouTubeと言えど一企業のサービスに過ぎない。
規約に反すれば、一瞬にして収入源や影響力を失う。
であれば、既存のSNSの問題点を指摘し、新たなメディアを立ち上げ、そこに自分の支持者を囲い込む。
そうしないと、せっかくのネギを背負ったカモ、あるいは搾取する豚を逃しかねない。
新しいプラットフォームは、彼らにとっての牧場の柵なのだ。
まぁ、そんなゴールにたどり着けそうな人を知らないけどね。
マネタイズが下手な人の方が、政治ネタに走っているイメージがあるもの。
それに、政治ネタで集客できる層って、購買力が……。
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ゴール例?