メモ書き

****

政治系ユーチューバーの行きつく先

YouTubeでニュース動画を流し聞きしていると、時事ネタを扱うユーチューバーの動画が再生されていることがあります。
そういうニュースを見ている人が、そういうユーチューバーの動画を見るから、行動が学習されて再生される……。
まぁ、それだけのことなんですけど、気になってユーチューバー自体をチェックすると、余計に再生されるようになって頻繁に聞くことに。

で、いつの間にやら“傾向”を把握するようになったかもというメモ。

* * *

政治系ユーチューバーの基本は、たぶんニュースの読み上げ。

報道内容を部分的に紹介し、解説したり、自分の意見を言ったりする。
もちろん、そこにはバイアスがかかるわけです。

特定の人物が好きな人は、ずっとそう。
嫌いな国がある人は、ずっとそう。
DSという単語を使う人は、ずっとそう……。

例えば、トランプ支持者と思しき人は、彼がもたらした負の側面には触れないし、嫌いな国がある人は その国の良い面には触れない。

何て言うんですかね、視聴者が求めているのが「時代劇」なので、“感情的には同じ”情報を求めているからなんでしょう。
誰かの支持者からすれば、その人の素晴らしさだけを知りたいのであって、欠点や失敗など目にしたくもない。そんな話。

いつものように、ユーチューバーが悪代官の存在を紹介し、好きな人物や団体を印籠のように取り出し……という展開。
これは、エンターテインメントですね。

* * *

エンターテインメントも行き過ぎると、不都合な情報が抜き取られて、壮大なフィクションに仕上がってしまう。

例えば、いくら心情的にロシアが憎いと言っても、彼らが多くの兵器を持っていることに変わりはない。
相手憎しと苦戦ぶりに「弱い」を連呼し、気持ちよくなりたい心境の先に「油断」が生じるのであれば、2日間で陥落と思い至った輩に通じる愚かしさがある。
戦況は、変わるもの。
地形が変われば有用な武器が変わるように、冷静に時々の状況を見定めなくてはいけない。

ってなことをドヤ顔で書けるほど、私も知らないけどね。
ずっと、こういった状況を見続ける人からすれば、浅い意見でしかないでしょう。

 

 

まぁ、ずっと見続けているはずの報道関係者でも、考え方がアレだと見える景色が変わるのかもしれないけど。

* * *

しかしまぁ、間違えた人は、ずっと間違えるんだよね。
「間違いました」と言えないと、自分を正当化するために「都合の良い情報」を探し、それがフェイクでも紹介してしまう……。

結果、大事なはずの視聴者をミスリードし、誰も得しない結果に到達する。

酷い話、過去に少しでもプーチンを褒めた人間は、批判する側に回れずに「アメリカの悪さ」とか、「NATOの問題点」とか、そういう方向で攻めたがる。
「侵略は許されない」のあとに「でもね」をつけるけど、許されないことは許されないのだから、それで終わり。
なぜなら、許されないから。ダメな時点で、答えは出ている。

自分の過去の意見を正当化したところで、気持ちの誤魔化しでしかないのにね。

彼らが持ち上げている国のランサムウェアに感染したら、どういう気分になるんだろう?

wired.jp

www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp

* * *

あと、たまに突っ込みたくなる人もいる。

ある日「XXの人は、感情的に言うだけで、根拠がない」
⇒別の日「この人のこと、信じていないんですよね(理由なし)」 同じじゃん

ある日「テレビ持ってないんで、知らないんだけどさ」
⇒別の日「テレビの伝え方は、必ずこのパターン」 持ってないのでは?

自己資本比率が低くてヤバい会社だ!」
⇒銀行は低いよ? 高くても有効活用されていない資金が……以下略

* * *

上のようなことをメモしていて思ったのは、素人の感想や解説なんか百害あって一利なし。
足りない知識で変な解釈されても迷惑っていうのは、地上波の番組にも通じるダメ出しになりますね。

何でも口をはさむ謎のコメンテーターがいるし……。

たまに見ると、酷いもの。
大きな問題があったとして、その問題の部分だけをピックアップし、これが問題のすべてだと言って、そのほかの箇所はスルーして終わり……。捉え方が不十分なので、出てくる改善策も見当違い。本体が「ダメ出し」なので、改善策が無いケースの方が多いけど。
何というか、きちんと問題を把握してる人が、あまり見ていないのかもね。
知っている人は、見る必要ないし。

それでも、ネットの普及によって当事者や専門家が指摘し、より知るべき内容に近づきやすくなったのは大きい。

* * *

話をニュースの読み上げに戻し、そのニュース自体の問題……。
ニュース発信者の知識不足で、焼夷弾白リン弾がごっちゃになっているとか、そういうのを抜きに考えると、『政治系ユーチューバーの基本、ニュースの読み上げ』における最適解は、参考文献へのリンクと内容の音読だけの動画かもしれない。

そこに加えるとしても、最低限の解説だけとか。
以下は参考例。

www.youtube.com

大学の授業やん?

* * *

ただの読み上げが最適解なら、ニュース元に自動読み上げ動画アップ機能とかあれば、それで済むような気も。

いや、違うな。
きっと、人であることが大事なんだ。

誰かを信じたい欲求。
自分と同じ思想の持ち主の視認。
そういった需要が、政治系ユーチューバーに……。

とはいえ、YouTubeと言えど一企業のサービスに過ぎない。
規約に反すれば、一瞬にして収入源や影響力を失う。

であれば、既存のSNSの問題点を指摘し、新たなメディアを立ち上げ、そこに自分の支持者を囲い込む。
そうしないと、せっかくのネギを背負ったカモ、あるいは搾取する豚を逃しかねない。
新しいプラットフォームは、彼らにとっての牧場の柵なのだ。

まぁ、そんなゴールにたどり着けそうな人を知らないけどね。
マネタイズが下手な人の方が、政治ネタに走っているイメージがあるもの。

それに、政治ネタで集客できる層って、購買力が……。

* * *

ゴール例?

postprime.com

ch-omusubi.com