もう一ヵ月以上前の出来事になるけど、上記のようなニュースがありました。
あれから日が経ち、あのとき ふと思ったことが蘇ったのでメモ。
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「ハッキングできたとして、流すのに最適な映像は何か?」
この問いへの考察。
まず、事実が見せられていないなら、それが真っ先に来るでしょう。
しかし、自国に不利な情報は「情報戦で負けた」と解釈するような人には無意味。
「戦争の最初の犠牲者は真実である」
ついでに、怪しさ全開のアノニマスお面が映ったら、信憑性も吹き飛びそう……。
なので、もし事実を伝える路線で行くなら、各国の報道を一斉に見せるという方法がいいのかなと。
まぁ、自国の放送と矛盾しているから、海外のはフェイクニュースだと捉える人は、どうしようもないけど。
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海外はフェイクという思考が前提なら、国内の放送に乗じた形のミスリードを狙ってみる……。
「勝利した」⇒「だから、歴史的な光景を見るために、戦場に行ってみよう」とか。
何か良いものが配られていると伝えれば……。
それで、現地を見て気づくと。
しかし、少しでもフェイクが混ざると、乗っ取り側の正当性みたいなものが薄れる。
「やっぱ、デタラメじゃないか」と思われては、今後の展開に支障が出る恐れがあるでしょうし。
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ということで、違う勢力による乗っ取りを演じ、事態をミスリードさせるケースを考えてみる。
「違う勢力」とは、彼らが言う「西側」以外。
例えば、そう……。中国。
習近平の画像と一緒に、「君らのボスの首を差し出せば、中国同様の繁栄を約束しよう」みたいな?
こういうメッセージは、街頭ビジョンにでも映ってる方が、それっぽいかな。
パレードで映りそうな場所とかに。
政府メディアでも持ち上げている中国だけに、信じそうにないだろうけど、一度でも疑えばドツボにハマるかも。
なにせ、似た者同士だから。
方向性としては、下記に近い。
米CIA「露中枢に内通者」 新情報戦の狙いとは?専門家が解説「戦争にメドを付け保身に」
これもまぁ、前に似たようなの書いたかな。
独裁者なんて、いつ暗殺されるか気にしていたり、自分の政権維持に躍起になっていたりするから、身近に敵がいると思わせれば、疑心暗鬼に駆られて……。
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その中国に関して、アメリカはロシアよりも警戒しているんだよね。
米国の国防戦略、中国が「最重要の戦略的競争相手」 ロシアより優先
これは、牽制という意味もあるでしょう。
「お前らのこともチェックしてるからな。ヨーロッパに兵を送っても、そっちを見る余裕もあるんだ」という……。
とはいえ、経済規模を考えれば、冗談抜きで「中国 > ロシア」だから、大げさでもない。
現に、上海のロックダウンで港が混雑し、モノの移動が……。
日本法人も多いから、他人事じゃ済まない。
政府の国内回帰支援補助金もあったのに……。
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先は中国の例を出したけど、これを北朝鮮のケースで考えると、方向性も変わる。
ロシア人向けではなく、現地で働く北朝鮮の兵士に向けて。
帰国を許されずロシアで足止めを食らう「北朝鮮の兵士」たち
パレードしている戦車を奪取し、持ち帰るべし……とかね。
あるいは、何の説明もなくコンギョでも流して、勝手に意味を想像させるとか。
こういう方法をもって、迷惑な存在の潰しあいを仕掛けるのが、常套手段だったように思うんだけど。
旧世紀の手法と言えばそれまでだけど、いまだに古い戦法を採る国相手なら、その方がベターなのかも。
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そういうことを考えたというメモ。
乗っ取りよりも、深夜のイタズラ電話を一斉に……。
その方がダメージデカいかもね。
寝不足になると、人は狂い始めるので。