たまに聞く「ちゃんと調べた」という言葉。
特に「ネットで調べた」だと、その検索の仕方からして間違っていることが多い気がする。
彼らの言う「調べた」は、自分と同じ意見を発見したに過ぎない。
「Aが嘘」だと思っていれば、「A 嘘」で探す。
その結果として出てくるのは「A 嘘」というキーワードで綴られたページ。
これは「調べた」じゃなくて、「都合の良い情報を漁った」だけ。
「ちゃんと調べた」と言うには、最低でも「Aが嘘」の真逆の意見を探さないといけない。
「Aが嘘」に「誤り」とか「誤解」みたいなキーワードをつけるか、一から知るために「Aとは」から始めるか……。
そこから対立する意見を眺め、どちらに妥当性があるのかを検証するのが、「調べる」という行為ではないのか。
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検索したところで、世に出ていない情報は得られない。
例えば、「芸能人名」で検索すると、「彼氏」「彼女」がサジェストで出てきます。
サジェストになるほど検索している人が多いわけだけど、報道されていないのであれば、その有無は確認しようがないし、非公認である時点で“まともな情報”とは呼べない。
それとも、怪しげな情報源の噂話でも漁りたいのか……。
まぁ、芸能人の私生活を気にするような人に、情報リテラシー云々とか言っても意味ないでしょうけども。
ただ、変な使い方をして「検索は使えない」というのは嫌です。「使えていない」だけだから。
でもって、そういう変な人が大量に使うことで、人の行動を学習しているアルゴリズムが馬鹿になるのが嫌。
というのを前に書いた気がする。
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それはそれとして、自分への戒めとしてメモしているところも。
「自分の判断に間違いはない」と思っていると、割と痛々しいので。
それが単なる無知や誤解から来ている場合は。
あと何だろう……。
ツイッターで出回っていた変なグラフの元ネタを探してたら、下記の団体に行きついたので、記念に書いているところも。