メモ書き

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10年後、親と子供のダブル介護に? |産まないが正解だったとしたら?

少子化対策が語られるとき、数が増えさえすれば……という前提が、そこにある気がします。
数が増えようとも“期待した働き”が望めないなら、それは減ってくのと大差ない。いや、それよりも悪いケース。

そう考えれば、「産まない」にはリスク回避の側面もあるわけです。

例えば、苦労して育てた子がごく潰しになった上に、社会的な問題を起こして他者を害するとしたら……。
これって、あんまりじゃない?

費やしてきた時間と労力、資産がマイナスのベクトルを持つ。
この可能性を抜きに、とにかく増やせってのは、何でしょうね。

死ににくい世の中になったのなら、なおさら産むことに慎重になるのは、生物としては妥当なんじゃないかと、思えるところもあるわけです。
増えすぎれば、それだけリソースを食うわけですからね。

昔なんか、口減らしで調整していたわけですし。

* * *

それにつけて、環境の変化。

宣言後の健診結果の方が、児童の身体の「バランス機能」は低く、「体脂肪率」は高いという結果となった。これは、「転倒」と「肥満」のリスクが高くなることを示している。実際に、宣言後の児童の「転倒リスク」は、宣言前の児童の1.899倍に上昇した。

tokuteikenshin-hokensidou.jp

これは特殊事例に分類されそうですが、こういう環境の変化が起きれば、親が子を介護する確率も上がりそうなもの。
だから、今回のタイトルを「親と子供のダブル介護」にしています。

高齢の親を看る一方で、子供の面倒も看ないといけない状況。
それが現在の子育て世代の未来……。
そう考えると、大変ですよね。

大げさな話に思えますし、書いてる本人もそう思っているのですが、漠然とした不安と言いますか、“親が無意識に当然と思っている水準まで成長しない可能性がある”ような気がしてくるのです。

下記は、変化の一例。

コロナ禍の小学生の視力や目の状態を調査した眼科の専門医は、近視の原因となる「目の長さ」が延びている子どもが多く、「目にとってかつてない危険な時代になっている」と指摘しています。

www3.nhk.or.jp


でもって、ですよ?

昔に比べ、「運動中に水を飲むな」みたいな理不尽ルールもなく、「クーラーは職員室だけ」じゃないし、「通学は歩いて」もない。
ブラック校則は未だにあるようですが、昔に比べれば減ったでしょう。
坊主頭とおかっぱが減ったので、そう思っています。靴下の長さも、割と違いますからね。

これって、それだけ配慮されているとも言えますし、ようやくアップデートされ始めたとも言えます。

ただ、ただですよ?

様々な“配慮”を享受するのが当たり前の世代が、“配慮”どころか“まともさ”すらない“昭和で時が止まった職場”に飛び込むことを考えると、病んでダメになるケースが増えるんじゃないかとも思うのです。

さらには、そういった人々をターゲットに、なんちゃら症候群とか、新しい病気のカテゴリーが増え、それで儲ける人が出てきて……。

で、「親と子供のダブル介護」です。

こういう悪い方向にものを考えると、「産まないが正解だったとしたら?」とか、思っちゃうわけですよ。
リスク回避の観点から言えば。

* * *

とはいえ、これって自分も通ってきた道でしょうね。

「それじゃ、立派な大人になれないよ」

そう、子供のころに投げかけられていそうな言葉を、大人になって後の世代に言う。

「最近の若いのは……」と愚痴る老人と大差ない。

こういう後の世代の成長に対する漠然とした不安を抱え、人は老いて朽ちていく。
それを見て、若い世代は「新しい時代」を感じながら、やがては同じ道を辿って「最近の若い奴は……」と言い出す。

そんなものなのかも。

* * *

それはそれとして、人口減少で問題になるけど、あまり話題にならないのは、輸血ですかね。
血を抜いて使える人は限られているので、若くて健康な人が減るのは、平均寿命にも影響してきそうです。

今後の人工血液次第かもしれませんが。

Q7. 血液は人工的に造れないの?
A.
血液の4つの成分のうち、白血球の役割を代用する薬はあります。しかし、赤血球・血小板は残念ながら、今の医療技術では作ることができません。iPS細胞から血液(血小板)を造る研究は進められていますが、実用化されるまで、まだまだ研究や臨床試験が必要です。

そのため現段階では、健康な皆さまからの「献血」で血液を分けてもらうしか方法はないのです。

www.bs.jrc.or.jp