ビンラディンを追い詰めた女性CIA分析官の映画。
とはいえ、国家機密の大半が明るみになっているとは思えないので、多分にフィクションは入っているでしょう。
国防総省がシールズ隊員たちに沈黙を守るよう命じる一方で、ビンラディン急襲作戦の詳細は一部の選ばれたジャーナリストや映画『ゼロ・ダーク・サーティ(Zero Dark Thirty)』の製作関係者には知らされていたことから、米政府の姿勢は偽善的だという批判もあがっている。
映画の内容としては、拷問、拷問、テロ、テロ、重要人物発見、追跡、怪しい建物発見、監視し続けて何日も経過、突入。
こんな感じ。
主人公は一人の重要人物に固執し、彼からビンラディンに近づけると考えます。
それを怪訝に思う周囲の人……。
となれば、まぁ、「ラピュタは、本当にあったんだ」展開になるのは想像できます。
周りが信じていないものを信じる主人公というのは、それが立証されることが決まっているようなものですから……。
ラストが突入劇になるのは、ニュースを知っていれば予想できますが、なんか淡白な印象……。
見終わって思うのは、「何で見たんだろう?」というもの。
序盤の拷問シーンで何度か見るのをやめたものの、よくわからない義務感で最後まで見続けましたが、特に学べるものも無かったかなと。
テロ絡みのことを知りたいのであれば、アルカイダが生まれた経緯とか、中東の歴史とか、そういうドキュメントを見たほうがいい気がしますし、CIA分析官の作品として見る場合も、他の作品のほうが……。
そう思っちゃうんですよね。
なぜテロに走ったのか。
それがない構成は、プロパガンダ的なそれと変わらないんじゃない?
なので、映像資料としての価値は、最後の突入の再現にあるのかなと……。
そのくらいの感想になりました。
一言で言ってしまえば、退屈です。