メモ書き

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「XXしないと、立派になれない」の信憑性

「新聞を読まないと、立派な大人にはならない」

ある人に言われた気がするけど、そう言っていた当人が、まったく立派に見えなかった。

そこに「言っている当人」という結果があるから、その人が薦めるものの効果が推測できてしまう。
立派さを語る人間に立派さがなければ、その人が言う立派さへの必要条件も、説得力を失うというもの。

例えば、貧乏人が金持ちになる方法を説いても、なんの説得力もないのと同じ。
愚者が賢者への近道を説いても、誰も聞きはしない……。聞くと思っているから、愚者なのだ。

「収入が多い人は、本を読んでいる」

本屋が好きそうなフレーズだけど、どうなんだろうね。
収入が多いから、本を買う余力がある。それだけかも。
いやまぁ、その根拠となるデータを見たいところだし、同窓会の平均収入が上がる理論と同じかも。

同窓会の~というのは、年収に自信があるから同窓会に出ているし、自慢げに額も語れる。
そのうち、年収が低い人は出にくくなり、高い人だけが参加するようになって、同窓会の平均収入が上がるというもの……。
アンケートに答える人は、そういう人だという説。

それに、妙な本を読んで感化され、面倒な人になるとか、毒にしかならないケースもある。
薬となる場合もあるけど、人によって薬の副作用が違うように、本の効果も違ったりするので、一様に薦められるものでもない。

何より、本を買わずとも同じ知識を得やすくなった。

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結局のところ、そこに存在する人が答えなのだ。

Aをし続けたら、どうなるか。
それは、Aをし続けた人を見るのが手っ取り早い。

問題は、何かをし続けているわけではないのに、やたらと強要してくる場合。

あれしろ、これしろ。でも、私はしない。

これが厄介なケース。
で、定番のパターンが次のもの。

「勉強しなさい。勉強は大事」

そう子どもに言いつつ、家では酒を飲んでいるか、ゲームをしてるか、バラエティー番組を見ているか……。
日本のサラリーマンは学ばない。
そう誰かが言っていたけど、どうなんだろう?

私の身内は、これだ。