“現状”では“希望”が持てない人がいる。
そういう人向けに“地上の楽園”を用意し、そこに渡らせることで、“現状”に不満を持つ人を国内から減らす……。
そうすると、国内の治安が良くなるのではないか。
“希望”が持てない人にとっても、現状を打破する機会となるのではないか。
だから、各国が資金を出して、アフリカに“地上の楽園”を作ろうではないか。
アフリカには、未開発地域や砂漠が広がっている……。
きっと、開発のし甲斐があるし、予想外の副産物も出てくるかもしれない。
特に旧宗主国の国々は……と書き始めたところで、「南米 棄民」で検索し、別の考えも巡らせました。
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何にせよ、多くの先進国で高齢化が進み、その介護に家族が当たると、一家の収入が途絶えるケースが増えて破産。
そうなるなら、“地上の楽園”的な介護国家が要るのかも……?
老後は、温暖な気候の場所で、安い労働力の人に介護されて、年金で のんびりと過ごす。
各国の特徴を詰め込んだリトルシティが並び、少し歩けば他国の雰囲気を味わえるし、出身国の真似をした街から出なくてもいい。
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まぁ、結局は元から住んでいる人とトラブルになって、反移民運動になるんでしょう。
同じ国の人間でも、「よそもの」という区分けがあるくらいですからね。
馴染めなかった人が問題を起こし、厄介なことになるパターンは、あちこちにある……。
そういう意味では、誰もいない場所が、“地上の楽園”の最低条件。
“地上の楽園”って単語を使ってる時点で、破滅フラグ感たっぷりですけどね。