メモ書き

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ドラマ「マークスの山」の感想

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レディ・ジョーカー」に続き、髙村薫作品の感想です。

作られた順番で言うなら、こちらが先。
なので、「マークスの山」のメンバーが集結と、「レディ・ジョーカー」の説明書きにあったんですね。

いわゆる合田刑事シリーズのようで、同じ登場人物が出てきますが、今回も殴られています。合田刑事が。

相変わらず、このドラマ世界の刑事は気が短く、身内を殴るのを何とも思っていない……。
でもって、組織の隠ぺい。
身内の庇い方が半端じゃないですし、組織間の対立も激しい……。
もはや、事件の犯人よりも、「上」が敵のよう。

各組織の関係性とか、あまり詳しくないので強く言えませんが、いくらなんでも こうじゃないんじゃ?
それは置いておくとしても、捜査妨害だらけで話が進みづらく、緊張感のあるBGMでも流れてくれないと、なんかダレてしまいそうに。

そのBGMも、出だしから例の曲でした。

* * *

ストーリーとしては、ある意味では復讐劇。
でもって、秘密を共有した男たちの葛藤でしょうか。

「マークス」が何かを語られたとき、「え~……」と少し引きました。
てか、あんだけ人に食ってかかるのが好きな刑事連中が、あのマークス発表で突っ込まないのは、どういうこと?

誰か一人でも、「くだらねぇ」とか言ってもよかったんじゃ……。

犯人の高笑いもアレですし、現金の受け渡し方法の稚拙さとか(監視すれば特定しやすい)、キャラとしては理解できますが、敵役としては物足りないですよね。賢くないのは。

いくら同情する余地がある過去があったとしても、ああいうのに肩入れする看護師ともども、創作物で見たいキャラではないですね。

もしかしたら、この原作者は私向きじゃないのかも……。
そんなことを思ったドラマでした。

テレビでよくありそうな「事件発生」→「お決まりの流れで解決」みたいなドラマが好きで、その延長線上で少し違うのが見たい人には、いいのかもしれません。

* * *

個人的なポイントは、合田刑事がスニーカーを履く理由がわかったこと。
ぶっちゃけ、超どうでもいい理由でした。

あと、そうですね……。
これから人が死にそうなドラマなのに、序盤でカップルのイチャイチャを長めに見せられると、そこで見るのをやめたくなりますね。
「何、こいつら?」「どんな事件なのか、そっちが大事」という気持ちになるんで。