鳥のカラスの話です。
漢字で書くと、烏。
「カラスは、人の顔を覚える」
そんな言葉を聞いた人も、少なくないはず。
実際、次のような研究は幾つか見られます。
目や口など顔の一部をマスキングしても男女の識別ができた。しかし,顔を白黒にすることにより判断ができなくなった
引用元:カラスと知恵比べ
「識別ができた」とあります。
どうやって、それが検証できたのか。
端的に言えば、「餌」と「人の顔」をセットにした学習をさせることで、「人の顔」から「餌」を選べるかといったもの。
で、結果としては「顔の向き」「顔の一部を隠す」といった違いがあっても、同じ人物を認識できるけど、色が失われると無理という話。
つまり、カラスは色さえあれば、人を識別できるです。
その記憶期間は、最低でも12ヶ月。
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しかも、この顔の知識を仲間と共有するとか。
www.afpbb.comこちらは、警戒反応「スコールディング」の研究ですね。
例えば、A地点でカラスに危害を加えたとします。
すると、A地点でカラスに遭遇すると、威嚇されるようになる……。
おまけに、A地点から少し離れたB地点でも、威嚇されるようになる……。
これは、自分たちの脅威となる存在の情報を共有しているから。
それがスコールディング。
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上のリンク先では、ゴムマスクをかぶった状態で、「顔の認識」をチェックしていました。
それで、1.2km離れた場所にいるカラスにも、脅威となる存在の情報が行き渡っていたと……。
ここで、少し発想を変えて見ましょう。
ゴムマスクも顔のうち。
だとしたら、危害を加えたい人物のゴムマスクを被り、各地でカラスに危害を加えて回れば、スコールディングによって拡散され、対象を攻撃しだすのではないか。
まぁ、ゴムマスクという時点で、本人ではなく「ゴムマスク」に反応する気がしますが、使い方次第では暗殺兵器になるんじゃないか。
そんな懸念を抱き、こんなことを書いてみました。
狙われるとしたら、要人ですよね。
それを防ぎたいなら、もっとカラスの駆除に取り組まないと……。
そんなことをカラス嫌いな私は思うわけです。