前に、中国と香港の件で、下のようなことを書きました。
共同声明に違反し、反感を買ってまで?
「そもそも、アヘン戦争が~」という話は、この際 どうでもいい。
書きたい内容から離れていたので、スルーしたのです。
なのに、心に引っかかるんですよね、そのことが。
で、私が書きたかったようなことが記事になっていたので、そのまま引用。
そもそも香港はアヘン戦争、アロー戦争の結果、無理やりに割譲させられたものである。1949年に新生中国ができた際に武力で解放してもよかったのだ。しかし、当時の中国の国力では実行できなかった。
何と言いますか、ケンカでボコられてした約束です。
ケンカ相手より強くなったと思えば、反故にするでしょう。
力でねじ伏せられ、無理矢理させられた話なので。
そういう意味では、戦争賠償なんかは奇妙な理屈。
「勝ったから、金を払え」というのは、裁判みたいですね。
裁判も理解しがたい判決が出ますし……。
「国際協調」としては「約束」が重視されますが、その約束に至る過程を見ると……。
私が指摘したいのは、その一点。
理屈としては、違法収集証拠排除法則みたいな?
別に、彼の国の肩を持つわけじゃないですが、この割譲に至る経緯に関しては、ブリカスとしか言いようが……。
なのに、随分と崇高なもののように扱われるんだなと。
だからといって、今回のようなやり方をして価値を損ねるのは、単純に“損”だろうとも思うんです。
それが、先の記事を書いた理由。
あと、イメージですかね。
金を稼ぐのが最優先の国民性というイメージがあり、「名を捨てて実を取る」のがスタンダードな……いや、気のせいでした。
* * *
こうして書いてみて思うのは、
「お前が約束を破るなら、こちらも破棄する」
となっていないこと。
「力づくで、奪い返してやる」
そうならないのは、「人の土地を奪った」という自覚があるからか……。
それとも、単に力がないからか……。
あるいは、両方か……。
この話は、当事者間に限った話でもないんですよね。
「あいつ、約束を守らないみたいだ」
「じゃ、俺もアイツとの約束は破棄する」
自国に好都合なように、この論理展開をすれば、また殴り合いに……。
ただ、昔と事情は違います。
自国の兵士が悲惨な目にあっているという報道がされれば、その時点で「終わり」を迎えるでしょう。
その点で、情報統制された国は強いです。
「自国の負け」も報道しないでしょうし、「犠牲」も隠せるので。
インドと中国の件で、中国側の被害が出なかったように……。
これは、反インドな感情を高ぶらせ、ぶつからないようにでしょう。
今、そっちと揉めたら、香港に手を出せないもの……。
それは、それとして……
いくら最新兵器を持ち、各地の紛争に参戦して練度が高く、実践的であっても、言論の自由がある限り、ギリギリまで戦うのは無理でしょう。
例えるなら……
「ロシアの勝利! でも、負けたフランスより、犠牲者は多い」
といった戦える限界ラインの違い。
味方が全滅するまで戦えそうな国と、少数の犠牲で撤退を余儀なくされる国。
その違いが、意外と考慮されていないような……。
まぁ、人が戦わなければ、済む話なんですけどね。
操縦者の肉体的な限界がある有人戦闘機ではなく、無人機になれば……。
そういう視点で見ると、今後の兵器開発は無人が前提になっていく。
そのことで、操縦スペースが不要になって、従来とは違う設計思想に……。
とくれば、そこから参入することで、今までに空いた溝を埋めるのも可能。
今までのアドバンテージが消え去れば、勢力図は塗り替わる……。
不幸なことに、他国との行き来が制限されているので、他国にいる自国民に被害が及ぶ可能性も、前より減りました。
以前より、圧倒的にケンカしやすくなりましたね。
……と、アレな発想をすれば、こんな感じでしょうか。