メモ書き

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帰国者が公共の交通機関を使ったのは、なぜか

公共の交通機関以外の選択肢が、徒歩くらいだから。
そんな話。

3月27日の時点で、外務省のサイトには次のような案内が出ていました。

来航する航空機等で入国する方すべての方について
空港からその滞在先まで移動する手段(公共交通機関以外,自家用車,レンタカーなど)を確保していること。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C041.html」というアドレスにあった文章ですが、古い記事は見られなくなるようで、今では閲覧不可。

インフォメーション・ページのアドレスは、語尾が西暦の2020のあとに、広域情報は「C」がつき、後は通し番号となっているようです。
4月3日時点では、「https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C046.html」が、先のページのアップデート版と言えるでしょう。

時間が経てば消えるので、こちらはウェブ魚拓を取ってみました。

自宅等への移動は公共交通機関(鉄道、バス、タクシー、航空機(国内線)等)を使用せずに移動できることが条件となりますので、事前にご家族やお勤めの会社等による送迎、ご自身でレンタカーを手配するなどの移動手段の確保を行ってください。
引用元:

megalodon.jp

ちなみに、3月27日は検疫漏れがあった日。

www.asahi.com
まぁ、なんて言いますか、自前で用意できるのが、帰国の条件でした。たぶん。
でもって、タクシーもNGなので、本当に選択肢が限られるわけです。
レンタカーはOKだったようですが、運転免許がない人には関係ない。

条件を達成できなければ、帰国不可。
だから、お金がない留学生などは、取り敢えず帰ってから、何とかする感じで帰国したのかも。家族が迎えにこれればいいのですが、そうじゃないと無理ゲー。
帰ったところで、お金が無いので宿泊先なし。受け入れ先を探すのも厳しい。
そんな感じだったのでしょう。

「政府の対応」として、受け入れ体制が追求された日でした。
選択肢としては、免許がある人は寝泊まり可能なレンタカーがベスト、免許がない人は最悪 野宿だったのかも。

いろんな意見が飛び交っていましたが、空港に行って帰国者を自ら送迎するような人は、見当たりませんでした。
誰しも、感染は怖いですからね。

政府の対応と言っても、こんな細かいところまで、頭がまわる状態じゃなかったのかも。
あれこれ片付ける課題が多く、どこも余裕がない。
「政府」と一括りにしがちですが、担当している人がそれぞれいるわけなので、問われるべき組織も違うでしょう。

検疫漏れに関しては、それを発表した厚生労働省
省で一括りにしましたが、頑張っている人もいるでしょうし、そうでない人も……。
組織としてのシステム的な問題か、個人の問題かも不明。

そんなことを考えていると、人の働きぶりを批判するより、何かできることを探して、やる方がいいのかなと思うわけです。
なくなっても困らない仕事で稼いできた身としては、余計に。
あれもこれも「誰か」の働きを期待するのは、みっともないし。

一方で、帰国者のイメージが、悪化していることも気になりますね。
もはや、リスクを運ぶ存在としての恐怖が膨らみすぎて、彼らの恩恵が薄れていることもあるでしょう。
海外で貿易に携わる人がいるから、いろんな材料が入ってきて、様々な製品になっているとか、そういう恩恵です。
学生にしても、将来的にそうなると思えば、そこにリターンは見えるでしょう。

とはいえ、ポカホンタス女と揶揄された彼女や「外国では~」の出羽守。
さらには、単なる旅行でスペインに行った人が目立ち過ぎたので、自己実現や個人的な娯楽の末に、まわりに厄介を持ち込む海外組という印象形成がされたのかも。

困ったことに、そういう人の方がSNSなどでの発信に熱心で、恩恵をもたらしている人より、目立ってるんですよね。
もう少し、頑張ってる人を紹介すればと、メディアに対して思わなくもない。
ダメな個所ばかりピックアップしていたら、ダメなものしかいない気がしてくるじゃないの。

あと、何をすれば、どこにどう影響するかなんて、やってみなきゃわからない。問題が出たら対処の繰り返しで、臨機応変にやっていくしかないのではないか。
そう思ったというメモです。