メモ書き

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「ジェームズ・メイの日本探訪」の感想

https://www.amazon.co.jp/dp/B0855H5HJB/

トップギア、グランドツアーといった番組に出てるイギリス人の日本紹介番組で、Amazon オリジナル作品です。

先に興味深いというか、個人的に楽しめた点をあげると、まずは東北地方でのロボット対決。
人が乗るタイプのロボットです。

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RoBoHoN(AI)とのかみ合わない会話。

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辺りですかね。
振り返り思えば、ガイドや通訳次第。

北海道ではドSというより、感じが悪いガイド。
東京以降は、うるさい侍ガイドが度々 登場するので、東北・大阪・四国の案内役のときが、ベストでした。四国は、サイクリングしただけですけど。

なんていうか、“アクの強い”人が案内すると、歪んだ日本観を植え付けていそうですね。
こういうのも、観光業の弊害かも。
まぁ、何らかの使命感を持って「日本を紹介しよう」という人は、その時点で“アクが強い”かもしれませんが。

4K映像も用意しているくらいなので、映像としては綺麗です。
美しい風景も見られますし、妙なものも高画質で見れば、味わいが変わります。
……男性器の祭りとかね。
何というか、変なものをチョイスしたがる傾向があります、番組として。
下品な言葉も好きですし。

一方で、海外の日本紹介番組の定番というか、ありがちな「侍」「芸者」「禅」「富士」も取り上げています。
会社勤めの多くの日本人にとっては、馴染みの薄い日本文化に思えますけどね……。

具体的には、刀鍛冶への弟子入り、甲冑の収集をしている人から着せてもらう、富士山の絵を描き続けている人と一緒に描く、芸者の三味線・舞踊を堪能、書道、俳句、合気道や相撲……。

「ありのままの日本の紹介」という視点で見れば、日本暮らしをしている海外ユーチューバーの方が、その役割を果たしている気がします。

そういう定番コースをめぐるより、彼の趣向に合わせてバイク絡みの要素を増やした方が、同系の番組との差別化ができて良かった気も。
ヤマハとホンダには寄っていますし、鈴鹿では軽自動車のレースもありました。任天堂とは無関係のマリカーにも乗っています。
こういうのが、もっとあってもよかったかなと。
自動車もバイクも、個人的には興味ありませんが、嫌なものを勧められている彼を見るよりいいです。

定番以外では、雪合戦、犬ぞり代々木アニメーション学院でのアフレコ体験、足圧マッサージ、鉄オタ、ローカルアイドルですかね。

色々とありますが、個人的なポイントはパチンコの紹介。
「出玉を景品と交換」という説明で終わると思いきや、「警察には内緒」と言って換金に触れます。ちょっと、ビックリ。

ついでに、遊び方も説明したら、良かったんじゃないかな。
いや、こういうのはパチンコ業界が動画ですべきことか。

ちょっと脱線しますが、前に下記のような記事を書きました。

att3200.hatenablog.com

その頃は、VIPジャンケットとか、ギャンブルにおけるハイローラーの存在とか、知らなかったんですが、そっち方面へのアピールを考えると、カイジの沼みたいなのが浮かんできます。

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この番組は、『この番組内で語られる見解は出演者個人の考えに基づくものです。Amazon及び製作者は、かかる見解を肯定またはその正確性を保証するものではありません』という断り書きから始まります。

まぁ、責任回避ですな。

広島ではカットされたシーンがあり云々というレビューもあり、その内容は「よくある感じのやり取り」でした。
確かめる気になれないので、詳しいことは知りません。
「向こうでは、そう習う」「最近は見方が変わってきた」という原爆投下に関する認識の話です。