メモ書き

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クルーズ船への対処は、何が正解だったのか?

「検査して、大丈夫だった人を降ろせば良かった」

という家族。それに対し、

「降ろしたって、隔離しておく場所がない。いろんな国の人間が乗ってるんだぞ、それに宿泊費は誰が持つ?」

と答える別の家族。

近くで見ていて、こんなやり取りが全国でされているのかと、少し思いました。
ついでに、最初の発言に対して、以下のようなことを言いたい心境に……。

「検査したからって、確実に“陰性”とわかるわけじゃない」
「(あの段階では)全員の検査は無理」
「2週間隔離(14日間ルール)」
「降ろした後の移動で、感染が拡大したら?」

思っただけで言わなかったのは、それを言ったところで面倒なだけだからです。
そういう相手だったので、その場を後にしました。

まぁ、連日のように「今日も増えた」とメディアが騒ぎ立てれば、「早く降ろせば良かった」という発想になるのも、わからなくはないです。
実際に降した場合に懸念される課題とか、そういうのを考えなければ、短絡的な解決策に行き着くでしょう……。

それに、入港初期の「毎日、増える」に関しては、潜伏期間の長さを考えると、既に広がっていた気がしないではないです。
「香港で下船した人を乗せた時点で」「船内パーティーで拡散」という情報も見かけましたが、そのソースは確かめていません。

そう、たまたま目にした情報で、判断しているだけなのです。検証もせず。
そういう意味では、最初の「検査して、大丈夫だった人を降ろせば良かった」に近いところがあります……。

ということで、『クルーズ船への対処は、何が正解だったのか?』をテーマに振り返り、自分が得た情報を整理してみます。基本、自分の気持ちの整理のために。

自分の情報を振り返る

PCR検査は、1検体につき、6時間を要する

www.fnn.jp 

 情報源はこれじゃないですけど、こんな感じの内容をどこかで目にしました。
数に限りがあるし、全員に行うのは非現実的で論理的じゃない。そんな話を。
ネットだと思うので、履歴を追ってみましたが、既に削除されているニュースなんかもあるんですよね。

こうして振り返ると、何で得た知識なのかわからないまま、信じちゃってるのって怖いですよね。

取り敢えず、膨大な検査は厳しいのが現実。
まして、未知のウイルスです。
自分が問題に対処する担当者だったらと想像すると、「自分でなくて、よかった」というのが正直なところ。

よくわからないものに対し、適切な対処を要求される。
未経験のみ対象なのに、ベテランのテクじゃないと合格しない。そんなテストは嫌ですよね。

次に、隔離する期間です。
2週間で、14日間。
治験でも目にする期間ですが、この日数の根拠となるものを知らない……。
WHOのルールがどうのというのも、どこかでサラッと見ただけなので、これも情報源があやふや。
何で得た知識なのかわからないまま、自分の中で常識として変わろうとしています。

ちなみに、以下のようなケースもありました。
まぁ、特別な例でしょう。

www.fukuishimbun.co.jp

ここまで振り返って思ったのは、「何で知ったのかわからない情報が、山ほどあること」ですね。
このコロナウイルスに関して、注視しているわけじゃないので、たまたま入ってきた情報で「自分の中の常識」が構築されているのに気づいて、なんか嫌な気持ちになりました。
そういう結論になります。第一段階としては。

でもって、既に閲覧不可能になった情報の中には、バズっていた『松井市長「節度ある報道してよ」→記者「それはムリや」の動画ツイート』もあります。

ウイルス対策

調べていて知ったのですが、ウイルスへの対処に関しては、もうガイドが作られているんですね。
こういう仕事、大変そうですよね……。

感染症の状況は日々変わってきており、対応もそれに応じて変更せざるを得ません。そのため、随時アップデートしていく予定です。

一般社団法人 日本環境感染学会|医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(2020年2月13日)

 水際対策

水際対策に関しては、「出身地に限らず、中国からの入国はNGにすべきだった」とか、それをやったら「春節のインバウンド頼みの企業が倒産する」とか、「クルーズ船を入港させるな」とか、いろんな意見が飛び交っていました。

まぁ、人は自分にとって都合の良い方を選ぶので、そこに正解はないでしょう。
政党が、支援団体のために動くようなものです。

下記は、アメリカの例です。

クルーズ船の入港拒否に関しても、同じですよね。
「入ってくるな、対処できない」が本音。
でも、そうなるとWHOのように批判するところも出てくる。最初の「非常事態じゃない」発言は別として、そういう役回りはあるでしょう。

どこも受け入れなければ、「人道的に云々」と言う。
でも、どこも問題は抱えたくない。そんなところ。
もちろん、受け入れなくても、受け入れた国の対策が気に食わなければ、声高に文句を言う……。
だから、船舶を保有する会社もしくは国が、何らかのメリットを提供せず、「好意で入れろ」というのは、あれかなぁ~と。

ダイヤモンド・プリンセスに関しては、台湾などのメディアが伝えていましたが、乗客は大半が日本人がだったはず。
であれば、他の国に入港して、そこからチャーター機で運ぶよりも、金額的には……という皮算用もあるかも。いや、ないか。
そこまで考える余裕も情報もなかった。

そう、肝心の情報を満足に与えられないまま、難敵を相手にしろと言われたわけですよ。
「正解」なんて、見つかりそうもない……。
何をしたって、文句を言う人はいるのだから。

ダイヤモンド・プリンセス

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余談ですが、ダイヤモンド・プリンセスは、2004年に日本で建造されデビューした客船で、三菱重工長崎造船所の技術により“地球環境に配慮”した設計になっているそうです。
船籍は、英国。

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これの情報源は、JTBクルーズのパンフレットになります。
昨年の夏ごろ、横浜でもらってきたものです。
その時期で、2020年3月からの予約が紹介されていました。
その横には、飛鳥Ⅱの2019年11月発のパンフレットがあったので、一緒に貰ってきていますが、予約が始まる期間が違い過ぎる……。

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で、今日の新しい情報は「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機」です。

あの動画を見て思い出したのは、省庁に出入りする企業に勤めた友人が、行く省庁によって担当者の尊大ぶりが変わるという話。
そういう人を排出する風土なんでしょうかね……。

でもって、今回の件では中国の医師と言い、個人の発信がメディア以上に“報道”している気がするということ。

報道と言えば、動画の人の記事を読んでいました。

mainichi.jp

それにしても、毎日のように新展開を見せるので、いろんな人の手のひらがクルクル……。
発言する必要が無いなら、黙っているのが賢いですね。

そういう意味では、こんな記事を書いている時点で、阿呆だなぁ~と。
どうせ、あとで振り返って、見当違いなことを書いているとか、思うんですよ。
「この頃は、正確な情報を知らないから、こんな主張をしていたんだ」って、自分に言い訳しながら。


クルーズ船は窓を開け放つべきだ

クルーズ船に関しては、窓を開け放つべきという主張も見ました。
空気に触れれば死滅するから、だったかな。

headlines.yahoo.co.jp

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まぁ、窓がない部屋もあるんですけどね。
窓なし、海が見えない内側だから、安いってやつ。

ここから、ちょっと話がそれますが、タイトルの「クルーズ船への対処は、何が正解だったのか?」への答えは、「そんなもの、あるわけない」です。

だって、何をやっても誰かが文句をいう仕組みだもの。

ずっと政権批判をしている人は、そのネタとしか見ていない。
発言者のプロフィールを追えば、「あぁ、そっち系ね」という属性が山盛り。
中には、デマが拡散されて調子に乗ってる人も……。

なかなか、曇りなき眼には出会えません。

クルーズ船なんか、要らない

肺炎は春に収まる。
その主張通りだったとしても、「クルーズ船なんか、要らない」という結論に辿り着く人は少なくないはず。

経済的な恩恵を受けるのは、入港する港近くで商売する人でしょうか。
それ以外の人にとっては、問題の方が多い。
だから、日本よりも流行っている西側諸国の方で、入港の是非がニュースになっていたような?

何はともあれ、こういう事態になれば、どこが問題を受け持つかで揉める厄介なサービス。
しかも、利用者は富裕層とくれば、叩きやすい玩具と化すでしょう。
人によっては、「上級国民の乗り物」という認識でしょうから。

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実際には、安くはないけど無理じゃない額の費用で旅行に行けるので、「富裕層と出会うキッカケ」として、そういうのを狙っている人には、絶好の出会いの場所という側面もあります。
ただ、日本人の利用者は高齢者が多いはず。
日本で働いていて、何ヶ月か先の長期休暇を取れる人は少ないでしょうから、必然的に引退した年代が多くなるでしょう。

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そういった方々が船で出会い、交流を深め、定期的に船で会うんです。同窓会のように。
リピートするほどに、ランクが上がって、受けられるサービスも変化するので……。
確か、ね。

個人的には、まだ乗ったことはありませんが、興味はあります。
物語の舞台として 色々整っているので、創作の素材として興味は尽きない。そういう意味での興味です。

パンフレットには、1977年 船上を舞台にしたテレビ番組『ラブ・ボート』が大ヒット。クルーズブームのきっかけに。とあります。

今回の件で、イメージが悪くなったので第二の『ラブ・ボート』を狙い、船上が舞台のドラマが作られるかも。

ただ、やはり環境面の問題もあります。
あの巨大な船を見て、「電気は、どうやって?」「ゴミは、どうしてるの?」とか、思う人もいるでしょう。

その辺に関して、公式サイトでは“地球環境に配慮”した設計が謳われています。
一方で、次のようなニュースもあります。

forbesjapan.com


なんか、前にも書いた気がしましたが、それはゴジラの感想のときでした。

att3200.hatenablog.com

プラスチックによる海洋汚染、その元凶みたいな存在なのに、一部の環境団体が目を向けないのは、なぜか。
彼らに金を出す人が絡んでいるから。彼らの娯楽だから。
まぁ、そんな発想に至っても、無理ないのかも。

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そういった問題も含め、物語の舞台としては「整っている」んですよ。
カジノもありますし。


* * *

なんか、もやもやしていたので、文章に書いてみましたが、スッキリしませんね。
無駄な時間を過ごしてしまった感があります。

最後に、日本人の判断基準をひとつ。

他国とは異なる日本の対応は間違っていないのか

 

www.fnn.jp

 

そういう記事じゃないんですが、見出しを見ると突っ込みたくなります。 

他と一緒なら、間違っていても いいのかい? と。