コーヒーミルで豆を挽き、コーヒーメーカーのフィルターに移そうとしたら、ミルが手から滑り落ち、床に粉が散らばりました。
黒い粉が広がり、床から良い匂いが……。
それだけのことなんですが、地味にショックでしたね。
まず、いつもしている作業なのに、ミスをしたことがショック。
次に、コーヒーになるはずだった粉が一瞬でダメになり、掃除対象に代わったのもショック。
妙に情けない気持ちになりましたが、「早く片付けないと」と思い、箒と塵取りを持ってきて掃きました。
集めた粉を見て、「何かに使えないかな」と少し考えましたが、十秒後にはゴミ箱へ……。
床を掃いた時点でゴミと一緒になっているので、既にゴミなんです。
ゴミにまみれれば、ゴミになる。落ちてから、3秒は過ぎている……。
無理をして飲んだところで、たいして得にもならない。
何かに使ったところで、混ざったであろう「床のゴミ」というリスクの方が大きい。
でも、片付けながら、こうも思ったのです。
茶殻で掃除するように、何か良い効果が「床にあった」かもしれないと。
なんて言うんですかね、自分は損をしていないと思い込みたい症候群。
自分がやったことには価値を見出したい症候群。
そんなものを思った失敗でした。