映画「ランボー」の感想です。
タイトルとポスターくらいは知っていましたが、未視聴でした。
いつの間にか、アマプラに入っていたので見てみることに。
なんか、勝手に「痛快娯楽アクション」みたいなイメージを持っていましたが、これってベトナム戦争の帰還兵の話なんですね。
かつての戦友を訪ねるところから始まるんですが、湖畔の映像が美しい。
初めて見るので何とも言えませんが、これはリマスターか何かでしょうか。
昔のフィルム的な色合いを残しながらも、デジタルの綺麗さを感じました。
で、戦友は既になく、警察に目を付けられたと思えば、浮浪罪で捕まるみたいな流れ。
保安官に酷い扱いを受け、ホースで水をかけられ、体を洗うことに……。
「耳の裏も洗え」
出ました、耳の裏。
偽装したホームレスと、本物の違いは耳の裏に出る。
どこかで聴いたそれが忘れられない汚れポイントです。
この扱いを受け、ランボーさんはひと暴れするわけです。
それは「乱暴なランボーさん」というダジャレを誰もが思いつく瞬間?
山に逃げたら、総出で追っかけ。
州の人員も動員して、かつての上官もやってくるという一大イベントに……。
ここから、スタローンがアクションを見せてくれるわけです。
車のアクションあり、山に入ったらナイフ無双あり……。
訓練を受けた兵士と、戦いごっこの域を出ない追う側。
でも、追う側にはロケットランチャーがあって、それでランボーが逃げ込んだ坑道を爆破。
この辺、冷静に書くとアレですが、まぁ気にしない。
追う側は、ここでランボーを始末した。
そう思うわけです。ヤツは、崩れ落ちた坑道の下だと。
崩れ落ちた坑道の中から、煙が上がってくるのを見つけたのは一人だけ。
煙が上がるってことは、生きてなんかやってるわけですよね、と。
そして、坑道を抜け出たランボーさんが、トラックをかっぱらい、無線でこう言われるわけです。
「また、ランボーが現れたぞ」
それを聞いて「ゴジラみたいな言われようだな」と思いました。
神出鬼没、忘れたころにやってくる。
あっちは核実験が生んだ怪物ですが、こっちはベトナム戦争が生んだ怪物。
誰かの勝手が生み出した怪物が、脅威となって戻ってくる姿だけ見れば、「ゴジラみたい」というのは言い得て妙ですね。
ここからアクションも派手になっていき、最後に思いのたけを吐露して終わるわけです。
ベトナムで何があったのか、戻ってきた彼を何が待っていたのか。
最初にイメージしていたような「痛快娯楽アクション」ではなく、メッセージ性の強い映画と再認識して、ある単語で検索をしました。
「First Blood」
原題ですね。戦いにおいて、「先手」「初弾命中」といった意味があるようですね。
戦争は先に仕掛けた方が負け。相手に打たせ、大義名分を得る。
そんなことが脳裏をよぎりました。
「自分の金で買った好きな洋服をディスられている!」
上は、そのあとに検索した言葉。
ということで、ランボーの感想でした。
問題は、続編を見るかどうか。娯楽アクションになってるようなんだけど……。
う~ん。