ふと、ヨナナスのことを思い出した。
5年くらい前、割と耳にしていた単語なのに、今は聞きもしない。
ヨナナスで検索してみると、3~5年くらい前のページしか出てこない。
動画も、だいたい その頃。
まるで、ヨナナス周りだけ、時が止まっているかのよう……。
その状態が、なんか怖い。
ちなみに、今でも売られている。2,600円くらいで。
「高いのもあるな」と思ったら「エリート」と書かれていた。
『冷凍したフルーツでつくる新食感ヘルシースイーツ』
そう言って煽られると、ワクワク感のようなものはあるけど、購入者レビューを見れば冷静になる。
「何回か使った後、ホコリをかぶっている」
「滅多に食べないもの」を作るためのキッチン家電は、だいたい こういう結末を迎える。
そして、リサイクルショップの常連になる。
(衛生面の問題から、一度でも使用すると買い取らない店が増えたはず)
ホットプレート系、コーヒーメーカー、ミキサー、ホームベーカリー、綿あめメーカー、ポップコーンメーカー、ヨーグルトメーカー……。
少し用途が違うところでは、焼酎サーバー、みじん切り器。
こういうのを買ってしまう心理は、わからなくはない。
それを買うことで、ライフスタイルが変わると思ったり、今までにない何かが得られるような気がしたり……
とにかく、新しい体験が待っている気がするのだ。
それは、子どもが玩具を欲しがるのと、大差ないのかも。
子どもが玩具に飽きるのには、いくつかのパターンがある。
1.つまらなくて飽きる
2.遊び方がわからないまま、飽きたと言って放り出す
3.遊び方を熟知し、極めたことで飽きる
4.片付けが面倒だと知り、手を付けずらくなる
5.遊び方が上達しなくて飽きる
なお、4番目は「散らかしたままでは怒られる」というのを学習し、散らかした人が片付ける義務を負うことを学習した段階で発生する。
長くなったが、キッチン家電は4番目の理由に近い。使わなくなる理由が……。
費用対効果として、それを使う面倒さと、完成品の出来が不釣り合いなのだ。
でも、似たような商品が切り口を変え、出続けるのだろう。
そして、買う人がいるのだ。ダイエット器具のように……。
これが宣伝の効果というものか。
最後に、私はヨナナスを買っていない。