「死んだはずのマイケルが生きていた!?」
この内容紹介だけで、嫌な予感がしていました。
実は生きていたという展開にすることで、過去作との整合性が取れなくなるとか、蛇足になってしまうとか、そういうパターンが脳裏をよぎったので。
アマゾンプライムに追加されたので見てみましたが、他の人が書いているような感想を抱きました。
以下はネタバレも含むので、それは困るという人は、ご注意。
・新しい刺青の画像を送信した理由がイマイチ
・彼を相棒にした理由もイマイチ
・顔認証システムがザル
・銃を拾えよ
・あれを再現する意味、違いが多すぎる
あのメンツを再登場させたかったのは想像できますが、なんか無理矢理な感じもしました。
それでも、最後まで見てしまう。
見終わった後には何も残らないけど、取り敢えず見ないと落ち着かない。
海外ドラマでよくあります、個人的には。
「どうなるんだろう?」と気になり、見ては見るものの、特に何も残っていない。そういうことがよくあるので、「それは、なぜなんだろう」と考えてみました。
結論から書けば、登場人物が常に何らかの危機に瀕し、不明な要素があるので、気になっているだけ。
「気になっている」という状況が続くので見ていられるものの、その物語に何かを考えさせられることがない。その展開を通して訴えかけてくるようなものがないのかも……。
以下はプリズン・ブレイクに限った話ではなく、向こうのドラマを見ていて感じることが多い要素。
・大事件の予感がある、大きな陰謀や謎の組織がある
・黒幕が不明で、ミスリードがある
・裏切りがあって、誰を信用していいかわからない
・銃の持ち主が変わることで、立場が逆転する
・登場人物が追うか、追われるかしている
この要素が絶え間なくあると、取り敢えず最後まで見てしまう……。
分析してみると、自分の単純さに呆れます。
もし、「裏切り」に対して一貫して信じ続けるとか、逆に誰も信じないとか、信じるかどうか葛藤するとか、そういうのが登場人物の考え方の背景みたなのと一緒に語られるのであれば、見終わっても何か残ったのかもしれません。
プリズン・ブレイクで言えば、ブラッド・ベリック刑務長が、悪い奴を塀の中で監視してきたけど、もっと悪い奴は塀の外にいた的なセリフが唯一印象に残っていますが、それは彼が警察官になりたかった過去があったからかも。
そんな風に思いました。