メモ書き

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私たちは、モノとして見られている

より多機能に、より高性能に、より良いデザインで……。
そうやって様々な製品は改良され、普及していくのかもしれません。

一方で、そんなモノに対する要求と似たようなものが、人間にも行われている気がします。
より多くのスキル、昔よりも厳しいモラルやマナー、覚えていて当然だと思われている知識の増加……。

その見返りは少なくなっているのに、要求されるものだけ増えていく。

低価格で高性能が当たり前。

商品として買う側にとってはいいけど、商品の身になれば、たまったもんじゃない。

「俺は旧型よりも高性能なんだぜ。それを……」

そんな声が聞こえてきそう。

「ビンテージ品には、現行品にはない良さがある」

そう愛好家が口にするならまだいいですが、商品自体が「最近の商品にはない魅力が、このビンテージ様にはあるだろ? ん?」とか言い出したらムカつく。

人はモノじゃない。

それは、わかっている。

でも、モノに今まで以上の機能を求めるように、人に今まで以上の能力を求め続けたら、疲弊していく一方じゃないのか……。

無駄な機能が増えすぎて使いづらくなり、競争に負けていった製品と同じ運命をたどる前に、必要性が低い要素は切り捨てていった方が、逆に価値は高まるのではないか。

そんなことを思ったので、メモのつもりで書いています。

まぁ、無駄なものは無い的な意見もあるんでしょうけど、人って自分が時間を費やしたものには価値があると思いたいから、妙な意味づけをしていることもあるような……。