メモ書き

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絶滅危惧種を守る理由が、わからない

オオカミがいなくなったから、シカが増えて困っているでしょ?
こういった命の繋がり、生物多様性が大事だって思わないの?

と、言われそうなタイトルですが、納得できない点もあるという話。
たぶん、経済的な損失みたいなものを数字にでも出されれば、「あぁ、デカいな」みたいに思えるのかもしれませんが、概念だけではピンとこないのかも。
まぁ、その損失の話にしても、計算の仕方で幾らにでもなるでしょう。

この世から、ひとつの生物の遺伝子情報が失われる。
それは、もしかしたら新たな発明に関わる要素を持っているかもしれない。
実は、絶滅したAという生物が作り出す特殊な粘液は……みたいな流れだったら、「守ろう、地球」的なアバウトな主張より耳に入りやすい。

にしても、絶滅によって存在しなくなる『影響』を恐れすぎではないのか。
守るのにだって、それなりのコストがかかっている。言い換えれば、犠牲がある。
何かを守る一方で、その資金で守れたものを、守らなかった一面もある。
そう考えると、人間の選択は重い。

個人的には、絶滅危惧種の話になると、現代版「ノアの方舟」計画でもやればと思ってしまう。
いなくなりそうな種を集め、保存に努める機関を設立する。
本来の生態とはかけ離れるが、遺伝子情報だけは守られるかもしれない。
種の保存が人類の命題であるなら、その機関は攻撃されない場所となる。
それだけで、存在意義はあるかもしれない。

ワシントン条約は よく知らないので、変なことを書いているかもだけど。