メモ書き

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「良心を束ねて河となす ~医師・中村哲 73年の軌跡~」の感想

2019年12月、アフガニスタンで銃撃により命を落とした医師・中村哲。長年、戦乱が続く地での医療活動に、飢餓を救うための用水路建設に奔走した中村の生涯に迫る。

www.nhk.jp

中村哲医師のドキュメンタリーの感想です。

無き故人を偲び、その生い立ち、人柄、功績を振り返るような内容なので、そういう感想こそ抱くべきでしょうが、“用水路建設”のパートが気になって、他が抜けていきました……。

続けて、「アフガニスタン人道危機」も見たので、そっちとごっちゃになっている箇所もあるかも。

世界最悪の人道危機が懸念されているアフガニスタン。厳しい冬を迎え、命をつなぐため奔走したアフガニスタンの人々と日本から支援する国際NGOペシャワール会に密着。

www.nhk.jp

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用水路を作ったのは知っていましたが、取水口の作り方に関しては初めて知りました。

https://www.hkd.mlit.go.jp/ob/tisui/kds/pamphlet/kurashi/gyogyoukougyou/img-l/ctll1r000000c6y804-02-02-01_03.gif

現代では基本、上の画像のような感じで設置します。
だから、同じようにしたものの、それだと河川が氾濫するとダメになる……。

で、故郷の河川を参考に“斜めに”堰を作るわけです。

水田に水を引く灌漑(かんがい)設備で、225年前の江戸時代に築造された。大がかりな機材がなくても造れることが特徴。

style.nikkei.com

斜めにすることで、水の流れを中央に寄せ、取水口に流れていく水の勢いを弱める……。
まぁ、そんな感じの内容でした。

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なんで、これが印象に残っているのかと言えば、端的に言えば「先祖のおかげ」というのを実感したから。

山田堰に限らず、治水に関するエピソードは、古くからあります。
戦国武将が何をしたとか、そういう感じで。

こういった過去の人々のアイデアが、今も暮らしの中で息づいているわけです。
ということは、彼らが存在しなかったら、今の日本は違った風景になっていた……。

もしかしたら、パキスタンアフガニスタンには“彼らのような存在”が歴史上、いなかったのではないか。
そう思って、メモした次第。

で、治水の世界史でも見ようかと思ったら、日本の特殊性に触れるという……。

「これは川ではない、滝だ」

www.maff.go.jp

川の流れが速いうえに、地震があって、台風も来る……。
他国で十数年に一回規模の災害が頻発するなら、見方も違うよね。

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あと、そうだ。
こういった治水工事のノウハウ、できれば資材や機材が不足していても行う方法を紹介する動画なんかが、新たな支援のカタチとなるんじゃないかなって。

『授人以魚 不如授人以漁』

文字通り「人に魚を授けることは、漁の仕方を教えるに及ばない」ということ。一時の支援では無く、今後の事を考えてその人が独り立ちできるようにすることが、本当の意味でその人の為になる大切なこと

www.kitaosaka-mc.com

「スクワッド303」のメールアドレスと「特定電子メール法」

アノニマス」グループ 「スクワッド303」リーダー
「基本的にロシアの人々は、プロパガンダを見聞きすることを余儀なくされています」

リーダーはハッキングでロシア市民、ほぼ全員の連絡先を入手したと明かしました。

アノニマス」グループ 「スクワッド303」リーダー
「(ロシア政府から)1億件以上の携帯電話番号と約2億件のメールアドレスを収集しました」

ロシア市民に正しい情報を与えることが活動目的だと主張。欧米メディアが報じるウクライナ侵攻に関する情報をこれまでに1億件以上、送信したといいます。

youtu.be

上記のニュースを見て思い出したのが、特定電子メール法。

こちらは迷惑メールを規制するもので、「広告宣伝メールを送るには、受信者の事前承諾が必要」という内容だから、ハッキリ言って関係ない。

なのに、なんで気になったのかと言えば、こういった感じの法律が他にも存在し、ハッキングのような“不正な手段”で得た情報を用いた場合の罰則があるとしたら、今回のようなケースでも刑罰に処せられるのか……。
それが気になったから。

仮に目的が“世界平和”であっても、その手段次第でアウトみたいな状況があるとしたら、それって どうなんだろうという疑問ですかね。メモしておきたかったのは。

「disBalancer」に言及した時から、なんか引っかかっていたんだよね。

att3200.hatenablog.com

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ちなみに、その「アノニマス」グループ 「スクワッド303」リーダーと思しきアカウントは上のもの。

アドレス配付の「www.1920.in」には、アクセスできませんでした。

ちなみに、「.in」はインドの国別コードトップレベルドメイン。日本でも取得できるけど。

www.amazon.co.jp

欧米が望む「移民ホイホイとしてのインド成長」と「頓挫」

www3.nhk.or.jp

アメリカ側からすれば、このあと人口が増えていくインドを取り込み、ロシアとの縁を切らせて制裁を強化したいし、中国への牽制にもしたい。

ヨーロッパと日本も、同様。

ロシア側からすれば、今後もインドに武器を売りたいし、安くてもいいから石油を買ってほしいし、制裁には加わらないでほしい。

中国側からすれば、国境で小競り合いがあるけど大事にしたくないし、核を持ってる隣国を敵にしたくないし、ひとつの中国の邪魔をしないでほしい。

ということで、インド側からすれば「かぐや姫なみのアプローチ」を各国から受けている。

「こっちへおいでよ、インド」状態。

当の本人は、どれが国益にマッチするか吟味中。
あるいは、おいしいとこ取り。

だけど、本当に欲しいのは「大国」としての地位かも。
国際社会での大きな発言権、G8としての参加みたいな……。
西側が気にしていない“大国意識”があるから、他が脅すような物言いや上から目線で言ってくると、ぷいっと横を向く。

「インドは欧州連合(EU)や西側の自由な諸国と友人になりたいが、助けが必要な弱い友人としてではない」と明言した。

jp.reuters.com

それはそれとしても、購入した武器のメンテを考えると、ロシアとの付き合いを切りづらい。
でも、その性能に懸念事項が山積み。
であれば、アメリカあたりが自国の武器の交換と訓練を申し出れば……。

jp.wsj.com

国民感情を抜きに考えると、そういう可能性もある気がして、前にメモしたことがありました。

もし、上記のようなことが実現すると脅威に感じそうなのが、中国やパキスタンあたり。

www.bbc.com

パキスタンは、政府と国民で中国への意識に隔たりがありそうなだけに、対中をめぐって何か新たな展開がありそう……。インドが絡まなくても。

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という地域関係を気にしていると、難民問題がよぎるわけです。

インドの東は、バングラミャンマー
西は、パキスタン、アフガン、イラン、イラク、シリア……。

インドが経済発展したら、周辺国から集まって来る人も増えるでしょう。
お金を稼ぎに山のような人が押し寄せる。

ということは、ヨーロッパへの移民が減るかもしれない。
それこそが、移民問題に悩む西側の狙いのひとつじゃないかと思ったというメモです。

さらに言えば、今のロシアが倒れて民主政権が誕生し、そこからの資源が問題なく西側に供給されるとしたら、中東産資源の需要が減少する……。

心置きなくイスラムにサヨナラし、同じ価値観の世界を再構成。

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その頃になると、インドの大国意識から「印パ戦争、再び」みたいな展開に。

やっぱり、そういう国に投資するのはダメだよねと、欧米が梯子を外し始めて成長が途中で頓挫。
経済発展すれば民主主義的で先進的な発想になるという妄想は、今回も妄想で終わる……。

www.nikkei.com

戦後の日本を見て“成功例”だと確信したアメリカが、同じようなことを試みて失敗しているのも……。
感染拡大期に、ロックダウンで抑え込んだのを成功例とし、ゼロコロナを続ける中国も……。
電撃的なクリミア併合に酔いしれ、同じことが可能だと思ったロシアも……。

結局、過去の成功例から脱しきれない中年サラリーマンみたいな存在に見えてくる。
くたびれたオッサンは、いつだって若者に見向きもされない。

まぁ、一周回って過去のトレンドを追うこともあるけど。

xtrend.nikkei.com

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www.cnn.co.jp

 

ロシアにおける“ハッキングして流すべき映像”の是非

アノニマス」ロシアで国営放送などにハッキング ウクライナの映像流す

news.tv-asahi.co.jp

もう一ヵ月以上前の出来事になるけど、上記のようなニュースがありました。

あれから日が経ち、あのとき ふと思ったことが蘇ったのでメモ。

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「ハッキングできたとして、流すのに最適な映像は何か?」

この問いへの考察。

まず、事実が見せられていないなら、それが真っ先に来るでしょう。
しかし、自国に不利な情報は「情報戦で負けた」と解釈するような人には無意味。

「戦争の最初の犠牲者は真実である」 

www.uenolog.info

ついでに、怪しさ全開のアノニマスお面が映ったら、信憑性も吹き飛びそう……。

なので、もし事実を伝える路線で行くなら、各国の報道を一斉に見せるという方法がいいのかなと。
まぁ、自国の放送と矛盾しているから、海外のはフェイクニュースだと捉える人は、どうしようもないけど。

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海外はフェイクという思考が前提なら、国内の放送に乗じた形のミスリードを狙ってみる……。

「勝利した」⇒「だから、歴史的な光景を見るために、戦場に行ってみよう」とか。
何か良いものが配られていると伝えれば……。

それで、現地を見て気づくと。

しかし、少しでもフェイクが混ざると、乗っ取り側の正当性みたいなものが薄れる。
「やっぱ、デタラメじゃないか」と思われては、今後の展開に支障が出る恐れがあるでしょうし。

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ということで、違う勢力による乗っ取りを演じ、事態をミスリードさせるケースを考えてみる。

「違う勢力」とは、彼らが言う「西側」以外。
例えば、そう……。中国。

習近平の画像と一緒に、「君らのボスの首を差し出せば、中国同様の繁栄を約束しよう」みたいな?

こういうメッセージは、街頭ビジョンにでも映ってる方が、それっぽいかな。
パレードで映りそうな場所とかに。

政府メディアでも持ち上げている中国だけに、信じそうにないだろうけど、一度でも疑えばドツボにハマるかも。
なにせ、似た者同士だから。

方向性としては、下記に近い。

米CIA「露中枢に内通者」 新情報戦の狙いとは?専門家が解説「戦争にメドを付け保身に」

www.sponichi.co.jp

これもまぁ、前に似たようなの書いたかな。

独裁者なんて、いつ暗殺されるか気にしていたり、自分の政権維持に躍起になっていたりするから、身近に敵がいると思わせれば、疑心暗鬼に駆られて……。

att3200.hatenablog.com

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その中国に関して、アメリカはロシアよりも警戒しているんだよね。

米国の国防戦略、中国が「最重要の戦略的競争相手」 ロシアより優先

www.asahi.com

これは、牽制という意味もあるでしょう。
「お前らのこともチェックしてるからな。ヨーロッパに兵を送っても、そっちを見る余裕もあるんだ」という……。

とはいえ、経済規模を考えれば、冗談抜きで「中国 > ロシア」だから、大げさでもない。

現に、上海のロックダウンで港が混雑し、モノの移動が……。
日本法人も多いから、他人事じゃ済まない。
政府の国内回帰支援補助金もあったのに……。

www.meti.go.jp

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先は中国の例を出したけど、これを北朝鮮のケースで考えると、方向性も変わる。

ロシア人向けではなく、現地で働く北朝鮮の兵士に向けて。

帰国を許されずロシアで足止めを食らう「北朝鮮の兵士」たち

nordot.app

パレードしている戦車を奪取し、持ち帰るべし……とかね。

あるいは、何の説明もなくコンギョでも流して、勝手に意味を想像させるとか。

youtu.be

こういう方法をもって、迷惑な存在の潰しあいを仕掛けるのが、常套手段だったように思うんだけど。
旧世紀の手法と言えばそれまでだけど、いまだに古い戦法を採る国相手なら、その方がベターなのかも。

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そういうことを考えたというメモ。

乗っ取りよりも、深夜のイタズラ電話を一斉に……。
その方がダメージデカいかもね。
寝不足になると、人は狂い始めるので。

 

https://cdn.britannica.com/37/139937-050-BCCC9567/divisions-Russia.jpg

 

命の重さが、変わってきている

日々、自分の考えをメモしていて思うのは、命の捉え方が変わってきたなということ。

どんな対策をしたところも功を奏し、犠牲者が少ないのがベストですけどね。

att3200.hatenablog.com

各国の感染症対策に関して、そんなことを書いていたのも遠い昔。
そう思えるほど、「犠牲者」という言葉への反応が鈍くなっている気がします。

慣れてしまったんでしょうね、数字として知る「死」というものに。

病気による死者、戦闘による死者、生活苦による死者……。

それが自分に止めようもない場合、ダイレクトに受け止めていたらキツくなるだけ。
そう捉えると、自然なことかもしれません。
いちいち感傷に浸っていたら、前に進めないのだから……。

まぁ、そこまで共感性の高い人間じゃないですけどね、私は。

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https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1904/15/l_nt_190415trolley01.jpg


数字として知る「死」で思い出したのは、トロッコ問題。

少数と多数、どちらを助けるのかというもの。

脱線させる系の回答を除けば、上記の二択。

その二択であっても、横たわっている人によって、回答は変わるかもしれません。

老人多数と若者一人のケースと、犯罪者多数と老人の一人のケース、不細工多数と美形一人のケース……。

自分だったら、どうする?

たぶん、どうもしませんね。
人の生き死に、関与したくないもの。
確実な正解が、そこにないのだとしたら……。

* * *

自分に止めようもないとか書いたけど、「死」というのは生物としては「普通」なんですよね。
遺伝的に組み込まれた必須事項。

むしろ、現代の諸問題は「長生き」がもたらしているのでは?

軍事パレードという鹵獲チャンス|シュールストレミング作戦

youtu.be

北朝鮮エレクトリカルパレードを見て、前から思っていたことを書く気になったので、メモ。

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国威発揚とでも言えば、その目的はわかるし、他国への牽制にもなるんだろうけど……。
自国の兵器を晒して、分析させて、対策する機会を与えているという側面も否めない。

でもって、観艦式のようなものは、一網打尽にする機会でもあるし、大量の鹵獲が可能なタイミングのような気もするんだけど……。

ほら、兵器に乗ってる人も、身を乗り出しているじゃない?
敬礼するためにね。

あの状態でガスでも撒かれて、呼吸困難になったところを狙われ、兵器を奪われたら どうする気だろう。
そりゃ、中で操縦している人と、顔を出している人は別だろうけど、ガスは中にも入っていくわけでしょ?

そこで動けるのはガスマスクしている人だけになったら、低コストで高額な兵器ゲット。
まぁ、操縦できたらの話だけど。

* * *

実際問題、ガスの使用という時点でアウトだし、現実的ではないと思うけど……。
けどね、シュールストレミングなら、その辺に持っていけるよね。
ただの缶詰だもの。ものすごく臭いらしいけど。

パレードを見ながら、その缶詰を外で食べる人が大量にいた。偶然にも。

という状況になったら、どうなんだろうなと思った次第。

att3200.hatenablog.com

上のメモの時も、似たようなの書いたけど。

政府の「デジタル推進委員」で、前に書いた「ITアドバイザー」を思い出す

前に書いたブログ記事を思い出したというメモ。

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無給で任期は1年だが原則、自動更新とする。

推進委員になるためには、総務省が令和3年度に始めた携帯電話ショップなどでスマートフォンの利用法などを教える「デジタル活用支援推進事業」の講師向け講習を受けることや、厚生労働省の「障害者ICTサポート総合推進事業」で活動実績があることなど、これまでの官民のさまざまなデジタル弱者の支援事業に関わってきたことが条件となる。

ただ、厳しい認定条件とはせずに幅広く認定することで国民運動として推進委員を認識してもらい、目標の1万人を大きく超える任命を目指す方針だ。

www.sankei.com

利益を与えることなく、人材に条件ばかり出すのは、ブラック企業のそれ。

人が参加する仕組みづくりとして、それってどうなの?
予算なくても、工夫の仕様はあるでしょうに。

で、前に書いた具体例を思い出したと。

オンラインテストで取得できる「ITアドバイザー」なる資格を用意し、その人が購入検討者の話を聞き、指定の家電量販店で購入すると、その数パーセントを報酬として受け取る的な……。
いや、アドバイス料金は別かな。
こうすれば、ネットの普及が加速するかも。

att3200.hatenablog.com

これだと家電量販店が割を食うけど、デジタルの需要が増えれば、それだけ売り上げにつながるので、広告費と割り切れる。
そのうえ、店舗での説明を肩代わりしてくれるので……以下略。

この提案にも欠点はあるだろうけど、なんだかなぁ~という気分。

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あと、肝心の学ぶ側。

何らかの機械が壊れ、新しい機器に換えるだけでも「覚えるのが嫌」と億劫がる年配層……。
その相手をするのは、本当にしんどい。
覚えようとしないからね……。

「変化が無い毎日」が正義みたいな発想なのか、本当に変わることを嫌がっている。
ワクチン予約も頑なに電話でしようとするし……。

みんながネットで予約したら、電話口の人の数だけ、人的リソースに余裕が出るのにね。
それで公務員を削減だとか、無駄遣いとか言う。
誰の努力の足りなさが、そうさせているのか……。
その辺をテレビで解説したらどうなのかな? 彼らは、新聞とテレビしか見ないし。