メモ書き

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Yahoo!ショッピングは、楽天市場より安いのか?

楽天でんきのポイント絡みのツイートで、「楽天のポイントで得する分は、料金に含まれている。気づけ」的なのを見かけました。

この得じゃない説の根拠になっていたのが、Yahoo!ショッピング楽天市場の両方に出店しているショップの価格。
楽天市場の方が高いことが多いという主張でした。

出店料で言えば、Yahoo!ショッピングの方がコストがかからないので、その分だけ安くできる。
そう思えば、納得できるかもしれませんが、「実際に安いのか?」という疑問は消えません。

統計的に優位なサンプル数で実例を示されれば別ですが、「思い込み」でしかない気がするんですよ。
私が以前、同じ運営会社のショップの同じ商品を比較したところ、同じ価格でした。

その理由として容易に想像できるものがあります。

端的に言えば、運用のしにくさです。

楽天では1000円、Yahoo!では980円、Amazonでは998円……。
そんな値付けをしたら、大変ですよ?

出店先でスタッフを分けているなら別ですし、そんなことをしているショップも知っていますが、おそらくは稀でしょう。
多くの店舗は、全モールの受発注を同じ人たちが行う。
この状況下でモール単位で価格を変えるのは、ミスを誘発するようなもの。

これは前に携わっていた通販会社の話になりますが、そもそもYahoo!ショッピングの集客力は大したことがないので、そこまでするメリットがない。

PayPayモールができたので、こちらはどうかとか……。
Yahoo!ショッピングでもTポイントがとか……。

他にも検討すべき要素はありますが、ショップ戦略としては「楽天知名度を上げ、自社サイトに誘導」した方が、将来的な脱楽天としては いいような?

実際、自社サイトだと少し安いケースもありますが、使える場所が多い楽天ポイントに比べ、自社サイトの独自ポイントと多少の割引では、購買意欲に雲泥の差があるでしょう。
「レギュラー商品」と「季節限定商品」くらいの差です。

まぁ、自社サイトでも楽天Payなら楽天ポイントが貯まるんですけども……。

それに、楽天には他モールにないメリットがあります。
レビューを書くことで、アフィリエイトになるんですよ。
そのレビュー経緯で購入者がいれば……ですけど。
ということで、いまいち賛同できない意見を見つけたので、自分の気持ちを落ち着かせるために書きました。

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ショップ運営側の気持ちになって見たい方は、「RMS」で検索してログイン画面だけで見るのも一興。

「ミャンマー民主化の内側で アウンサンスーチーの真実」の感想

www6.nhk.or.jp

BS世界のドキュメンタリー」で放送された番組の感想です。

デンマークの取材班による2019年の制作なので、ちょっと前までの内容ですが、今 起こっていることを理解するうえでも、よい番組に思えました。

内容を時系列で並べなおすと……

まず、ミャンマービルマ)は色んな部族とか、宗教が混じった地域であること。
そこが、イギリスから独立するため、人々をまとめあげたのが、アウンサンスーチーの父親であり、国父にして軍隊の創設者アウンサン将軍。
でもって、この独立戦争でイギリス側に付いたのが、ロヒンギャ……。

独立を果たすものの、アウンサンスーチーの父親は暗殺。
軍事政権へ……。

長く続く彼女の軟禁生活が始まるわけですが、軍部にとって不都合な存在でありながら、殺害されない理由には「国父の娘」というのが大きいでしょう。

で、軍事政権は国際社会から批判され、そこから抜け出すためには民主化が必要ということに。
そういう外圧に応えるために、彼女の軟禁状態を解き、選挙を実施。

その選挙で彼女が率いる党が圧勝し、流れが変わっていくわけですが、この選挙の日取りは占星術師の占いで決めてるんですよね。

軍部「軍部が圧勝する日付を教えよ」
占い師「この日です」

これに限らず、よく出てくるんですよね、占いが……。この国の政治に。

ただ、彼女の党が勝ったとはいえ、憲法に「家族に外国籍がいる場合、大統領になれない」とあるので、彼女はトップに立てない。息子が、イギリス国籍なんで。
そういう布石を打ったうえで、軍部は選挙を実施しているわけです。

この憲法に対し、彼女の弁護士は法律の穴を探すわけです。
で、大統領になれなくても、その上に顧問を用意できるとなり、今の地位に。
大統領は、彼女の意見に従う従順な人を選出すればいいんでね。

問題は、この提案をした弁護士が殺害されたこと。
さらには、この人がイスラム系だということ。
ロヒンギャは、イスラム系です。

国民感情としては、独立戦争の遺恨もあり、許し難い存在なんでしょう。
そんな状況を強めるかのように、ロヒンギャ絡みのテロが起こるわけです。

このテロは軍部が制圧。
顧問は軍部に対して何の権限もないので、何も言わないし、軍部は勝手に動く。
その結果の民族浄化的なそれに……。

こうしてロヒンギャは隣のバングラデシュへ。

この軍部の行動を批判してほしいと願う国際社会(仮想)は、ロヒンギャを庇おうとしない彼女に憤るわけですが、彼女は彼女で国全体と今後を考えれば、軍部との衝突は避けたいし、当選するためにはロヒンギャを嫌う国民の票を失うわけにはいかない。

……といった感じですかね、大雑把にまとめれば。

* * *

感想としては、テロは軍部が偽装したんじゃないかとか……。
占い師に金を渡せば乗っ取れる国なんじゃないかとか……。
そもそも、20年も軟禁されたら、世の流れから感覚がズレすぎて、有効な一手は打てないんじゃないかとか……。

あれこれ思いましたが、取りあえず読むのを忘れていた下記の記事を見ました。

「日本人はスーチーさんを誤解」 ミャンマー取材27年の記者が読むクーデター

globe.asahi.com

なんか、読みづらいな。
やっぱり、途中で飽きる。

なんか、もっと現地の人の言葉を紹介する感じの内容のほうが良かったですね。
「私が見たミャンマー」が多いと、主観が強い印象。

タン・シュエを知らない」を見て思い出したのは、番組内で出てくる軍部の人名の覚えづらさ。
どれも語感が似ていて、さっぱり頭に入ってこない。

あと、彼女は日本に留学したのにアレで、コレで……というのを聞いたのを思い出しました。

* * *

えっと、何か結論があるわけじゃなく、こんなんだったというメモです。

「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」の感想

www.nhk.jp

北朝鮮相手にスパイ活動をしたデンマーク人のドキュメンタリーの感想です。

活動期間は10年。
家族にも内緒で、スペインに本拠地をもつ北朝鮮との文化交流団体KFAに潜入。

そこは西欧諸国の体制を批判し、共産主義に“夢を見ている人”の集まり。
でもって、生まれは貴族だが労働者だというアレハンドロというスペイン人の大物がいて、北朝鮮の武器ビジネスの仲介をしている……。

アレハンドロは、下記リンク先で顔写真が見られます。

ベノス朝鮮平和統一国際行進隊隊長に聞く、7月下旬に平壌−開城を行進

個人的な注目ポイントは、その手口でしょうか。
スパイの手口ではなく、武器ビジネスの手口のほう。

文化交流団体KFAは、表向きは単なる友好団体。
目につきやすい行動としては、北朝鮮に対する非難をかわすとか、そういうの。

一方で、北朝鮮への支援をアピールし、救援物資を届けたら、その帰りに別のものを運ぶ……。
この場合の別のものは、よろしくないもの。
まぁ、制裁を受けている時点で、そうじゃない品でもアウトなんですが……。

輸入といえば、石油も制裁でダメになっているので、その確保に動いていましたね。
でもって、北朝鮮と交流がある国にシリアがあるんですが、イスラミック・ステートが壊滅状態になってからは、武器の売り先に困っていると……。

そんな状況下で現れる謎の投資家ミスター・ジェームズ。
勿論、スパイ活動のために用意した偽の投資家。
彼に北朝鮮側は食いつくわけです。

この彼が武器を買いたいと言うと、北朝鮮でもてなされ、アフリカのウガンダに工場を建てようと提案してきます。

なんで、アフリカなのか……。

それは北朝鮮の周辺だとチェックが厳しいから、遠く離れた場所の島を買って、そこで製造するのがいいという理由。
既にノウハウがあるようで、武器の価格表はあるし、ウガンダ政府にも通じていると……。

で、ウガンダに行くと、買収予定の島の民に大歓迎されるわけです。
島民を立ち退かせるために、「病院を建てる」という嘘をついていたから……。

この島を買収後は、武器の製造工場や覚せい剤の工場を建設し、そのうえをホテルにしてカモフラージュ。
ホテルにすれば上空からのチェックも問題ないし、航空機が離着陸しても問題ないという計画性。
完成したら、技術者を送りこんで製造開始。

あと、北朝鮮に入港するたびに船の名前を変えるとか、直接向かわずに どこかを経由するとか、三角貿易の話も出ていましたね。

これを見て、数カ月で仕事を辞める人がいるのにスパイを10年って……。
その後遺症的なものがとか……。
最後の「スパイでした」と明かすシーンは、ドッキリっぽいなとか……。
あれこれ思いましたが、この手口はメモしておきたいなと思って、これを書いています。

でもって、「経済制裁をする」⇒「解除する」⇒「経済制裁をする」⇒「解除する」を気まぐれに繰り返すか、あらかじめ主要な国でサイクルを決めておいて実施すれば、そっちのほうが混乱するんじゃないかと思ったり。。。
ほら、かの国と仲が良いところほど困るし、かの国も関係の修復と解消を繰り返すわけですからね。


* * *

以下は、番組関連のリンクです。

www.bbc.com

www.nhk.or.jp

「ゼロ・ダーク・サーティ」の感想

www.amazon.co.jp

ビンラディンを追い詰めた女性CIA分析官の映画。

とはいえ、国家機密の大半が明るみになっているとは思えないので、多分にフィクションは入っているでしょう。

 

mirai.kinokuniya.co.jp

国防総省がシールズ隊員たちに沈黙を守るよう命じる一方で、ビンラディン急襲作戦の詳細は一部の選ばれたジャーナリストや映画『ゼロ・ダーク・サーティ(Zero Dark Thirty)』の製作関係者には知らされていたことから、米政府の姿勢は偽善的だという批判もあがっている。

www.afpbb.com


映画の内容としては、拷問、拷問、テロ、テロ、重要人物発見、追跡、怪しい建物発見、監視し続けて何日も経過、突入。

こんな感じ。

主人公は一人の重要人物に固執し、彼からビンラディンに近づけると考えます。
それを怪訝に思う周囲の人……。
となれば、まぁ、「ラピュタは、本当にあったんだ」展開になるのは想像できます。

周りが信じていないものを信じる主人公というのは、それが立証されることが決まっているようなものですから……。

ラストが突入劇になるのは、ニュースを知っていれば予想できますが、なんか淡白な印象……。

見終わって思うのは、「何で見たんだろう?」というもの。

序盤の拷問シーンで何度か見るのをやめたものの、よくわからない義務感で最後まで見続けましたが、特に学べるものも無かったかなと。
テロ絡みのことを知りたいのであれば、アルカイダが生まれた経緯とか、中東の歴史とか、そういうドキュメントを見たほうがいい気がしますし、CIA分析官の作品として見る場合も、他の作品のほうが……。
そう思っちゃうんですよね。

なぜテロに走ったのか。
それがない構成は、プロパガンダ的なそれと変わらないんじゃない?

なので、映像資料としての価値は、最後の突入の再現にあるのかなと……。
そのくらいの感想になりました。

一言で言ってしまえば、退屈です。

「マネー・ショート華麗なる大逆転」の感想

www.amazon.co.jp

いわゆるリーマンショックで儲けた側の話です。

暴落で儲ける手法といえば空売りですけど、作中でポイントとなるのはローンの保険。

CDS(しーでぃーえす)
Credit default swapの略称で日本語読みはクレジット・デフォルト・スワップ。クレジット・デリバティブの一種で、企業の債務不履行にともなうリスクを対象にした金融派生商品。対象となる企業が破綻し金融債権や社債などの支払いができなくなった場合、CDSの買い手は金利や元本に相当する支払いを受け取るという仕組み。

CDS|証券用語解説集|野村證券


ほかに、CDOMBSモーゲージ証券)といった単語が出てくるので、見る方は事前にチェックを……。
その方が理解しやすいと思うので。

CDO(しーでぃーおー)
Collateralized Debt Obligationの略称で、日本語では債務担保証券社債や貸出債権(ローン)などの資産を担保として発行される資産担保証券の一種で、証券化商品である。

CDO|証券用語解説集|野村證券

 

モーゲージ証券
英語表記はMortgage Backed Security。モーゲージバック証券とも呼ぶ。
一般に、不動産担保融資の債権を裏付けとして発行された証券のこと。 住宅ローンの貸し手であるオリジネーターが、住宅ローンを貸し出し、この住宅ローン債権を証券発行体に売却をする。証券発行体は、これをもとにしてモーゲージ証券を発行する。発行された証券は、元利金支払の保証がされるなど信用力や格付けが高められた上で、投資家に販売される。

モーゲージ証券|証券用語解説集|野村證券


実話をもとに、4人の登場人物を主軸に話は進みますが、基本的な流れは次の通り。

暴落待ち「計算したら、住宅ローン市場はヤバかった」
→暴落待ち「バブルがはじけたら、格安販売されてるローン保険でボロ儲け」
→暴落待ち「ローン保険を買いまくるぞ。さぁ、ガンガン資金を突っ込め」
→銀行「ローン保険を買いたい? いいよ(住宅市場が終わるわけないだろ、いいカモだ)」
→新たな暴落待ち「なんか、やたらローン保険を買ってる奴がいるそうだ。うちでも調べてみるか」
→住宅ローン業者「信用調査って何? それって美味しいの? ストリッパーにたくさん売って、大儲けしてるぜヒャッハー」
→新たな暴落待ち「うわぁ……」
→暴落待ち「ローン保険に金を突っ込んだら、資金提供者に怒られた。みんなわかってないし、ドラムでも叩いていよう」
→デフォルト起きまくり。でも、ローン保険の価値は変わらず。
→暴落待ち「世の中、おかしいよ」
→暴落
→暴落待ち「儲かったけど、うんざり」

最初のほうを見た後、いったん視聴をやめ、しばらくしてから見たので、誰が誰だったか混乱したまま、最後まで見ました。
と言いますか、どの人がどこに所属し、どんな立場なのか、少しわかりづらい気が……。登場人物も多し。
あと、唐突にカメラ目線になって、自分の解説を始める演出は、ちょっとね。

それでも、「暴落」という知っている結末が気になり、そのまま見続けました。
まぁ、なんというか、土地神話を信仰していたころの日本の銀行みたいですね。

結末が暴落だと、「主人公側の正しさが立証された」というカタルシスも得られない。
娯楽作品としては、ビターな印象。

それが集約されているのは、ラスベガスでの一幕。
儲かると確信し、喜ぶ若者を諭す言葉。

「我々が勝つということは、人が数字になるということだ。失業者XX%、家を失う人XX万人……」みたいな言い方をされ、「下げ」に賭ける行為の精神的な不健全さを見せられた気分。

でも、一番心に残ってるのは、それじゃない。
最大のインパクトは、徳永英明「最後の言い訳」です。

ラスベガスのレストランで、BGMとしてかかっていましたが、もう気になって仕方がない。
これが演出なのか、ただの偶然かは知りませんが、いちばん大事なものが、いちばん遠くへいくよ……という歌詞に、もうセリフが入ってこない。
字幕で見てるから、余計に……。

そういえば、日本食レストランNOBUや、村上春樹1Q84の引用とか、日本関連の要素は他にも見かけましたね。

* * *

銀行も利益を出さないといけないので、リターンが多そうなところに貸し出す。
その基本姿勢は変わっていないでしょう。

お金を貸す際、大事なのは「返してもらえるか」なので、信用調査をするわけです。
でも、余裕で返せそうな人は、そもそも借りる必要もない……。

となれば、借りなくてもいい金を借りてもらうか……。
人員を整理するか……。
リスクを冒してリターンを手にするしかない。
何に手を出すんでしょうね?

CLO(しーえるおー)
Collateralized Loan Obligationの略称で和訳はローン担保証券資産担保証券の一種である。金融機関が事業会社などに対して貸し出している貸付債権(ローン)を証券化したもので、ローンの元利金を担保にして発行される債券のことをいう。
金融機関にとっては、元来流動性の劣る貸出資産を、ローンより市場性の高い債券の形態にすることができるので、より機動的に資金を調達することができるというメリットがある。

CLO|証券用語解説集|野村證券

 

www.tokyo-np.co.jp

「沈黙は賛成」という理屈が嫌い

その言動は問題だと思っている。
でも、何も言わない。

そういった「沈黙」に対し、何も言わないのは言動への「賛成」だという主張が、嫌いだという話です。

どの辺が嫌なのかというと、問答無用なところでしょうか。
沈黙している側の理由や状況を考慮に入れていない。その配慮のなさ……。
すべてを巻き込もうとする同調圧力
この辺が嫌なポイント。

考えてもみてください。
「何かを言う余裕」が、すべての人にあるわけじゃない。
問題とされる言動を知る術がない人もいる。
なのに、何も言わなければ悪。
一方的じゃないですか……。

* * *

今日、一つ一つの動作が、すごくゆっくりな人を病院で見ました。
自分にも似た経験があるので、早く動けない理由は想像できます。
おそらく、自分でもどうしようもない……。
外に出て歩くのもやっとで、精神的にも余裕がない状態。

こういう人が、沈黙せずに声を上げるのは大変なこと。
ハッキリ言って、冗談じゃない。
何かを言ってしまったら、そのことで一日中悩み、生活に支障をきたすレベル。

そう書けば、配慮がないと書いた理由が少しは伝わるでしょうか。
まぁ、書いたところで極論だと言うかもしれませんが。

でも、「沈黙は賛成」を持ち出すと、まずは「知っていて当たり前」「知ったら行動」が余儀なくされる。
新しい情報を知る余裕もなく働く人もいれば、行動を起こすだけの時間の無い人もいる。中には、情報を知るための媒体を持っていない人も……。

そういう事情を軽視して、行動を起こさない者は……以下略。


* * *

そもそもですよ?

なんで、他人に自分の行動を制約されないといけないの?
自分の時間を、自分の意志で使う。
それすら脅かす発想が、「沈黙は賛成」のような“決めつけ”ではないのか……。
善意を装った思想統制の怖さは、望まぬ争いに人を巻き込むことにある。

こんなことを書いていると、『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』を持ち出される気がしたので、引用しておきます。

 

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき - Wikipedia

 いわゆる見て見ぬ振りに対する教訓。

だが、敢えて言わせてもらえば、声をあげなかったからこそ、順番が最後になったのだ。
最終的に、何が攻撃を止めた? それこそが真理。


確か、『アラビアのロレンス』という映画だったと思うが、命がけで助けた奴が問題を起こすシーンがある。
その結果、主人公は問題を起こした奴を処刑する羽目になるのだ。命がけで助けたのに。
あのシーンをどう解釈するかは人それぞれだし、「泣いて馬謖を斬る」ような意味合いもあるかもしれない。
ただ、私には「何をしようと、何をされようと、人は そんなに変わらない」という事実を見せつけられた気がした。

フィクションであればこそ、命がけで助けた相手は、やがて助けた側を助ける展開になる。
そうしないと、良いことすれば良い結果に繋がるというカタルシスは得られない。

命がけの努力は報われ、主人公が困ったときに……。

これは、やはりフィクションだ。
実際にそういう体験をした人もいるでしょう。
でも、私が体験してきたのは、変わらぬ関係性。
助けられる側は、助ける側に依存し、それを当たり前と捉え、助けが少ないと不満を言う……。
助けられる側、助ける側。この両者が入れ替わることなく、ある意味においては「助ける側が搾取され続ける関係」の継続でした。

一度でも声をあげれば、次も声をあげると思うでしょう。
そして、そこに依存する人が出てくる。

助けていた側が、いつの日か「助けて」と言っても、助けられた側は「それは私の役目じゃない」と平気で言う。

縁遠い話に聞こえるかもしれないけど、仕事ができる人に仕事が集まるのも同じ。
役に立たない高給取りのために、有能な若者が安月給で働くのも、先に書いた歪な依存関係と大差ない。

あぁ、なんだか書いている内容がズレてきた。


賛成は、積極的行動によって証明されるものである。
反対も、積極的行動によって証明されるものである。
沈黙は、沈黙でしかない。意見を持たないという証明である。
そして、関与したくないという自由意志である。

こんなことを書くだけのつもりだったのに……。

* * *

配慮すべき必要がある人について書いたけど、見方を変えると「ギリ健康くらいの人」が、一番大変だよなとも思う。

配慮されるわけでもなく、元気はつらつというわけでもないんですね。

あと、単純に嫌なんだよね。
見たくもない情報を見る必要性を説かれるのは。
「沈黙は賛成」って、何が問題か知るべきというニュアンスも含まれているわけで……。
それって、メディアの需要を喚起する側面もあるんだよね。
つまり、そう、奴らのマッチポンプみたいな……。

それでも、世の中の問題をすべて知り、すべて解決すべきって人はいるでしょう。
その「知る」という行為は、延々と増えていくだろうから、そのうち「知るべきこと」を学ぶだけで、40年もいるとかなるんじゃないかと……。
義務教育40年とかになったら、どうなるんだろうね。

便通に左右される日々

その日の調子は、便通で決まる。

便が出ないと、腹部の張りになり、引きつるような背中になり、集中力が低下する。

出たらスッキリするけど、出そうで出ない状況はキツい。
お腹がギュルギュルと鳴り、いつ起きるかわからない急な排便衝動に怯えるようになると、行動が制約されているようなもの。トイレの傍から離れるのが怖くなる。

その際、内臓を掴まれているような痛みがあるときもあれば、ただ音を出しているときもあって、気まぐれな生き物を腹の中に飼っているかのよう……。

アレコレ試した結果、下剤によって便を出しやすくはなったものの、この悩み自体は消えていない。

att3200.hatenablog.com

 


排便に問題があると、食べるのが億劫になってくる。
どんなに美味しいものでも、いずれ便になって私を苦しめるからだ。

あぁ、排便に悩んでいなかった頃が懐かしい。

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今となっては、「美味しい」という価値よりも、「排便に苦労しない」に価値がある。
そういう目で、食品を見ている。

こうなると、気づく。

美味しいものを食べる必要性などない。

美味しさは、ただの娯楽。

栄養を取れていればいい。

少なくとも、私にとっては。

そもそも、食物への執着は人一倍、薄かったけれど。
食えればいいのだ。

まぁ、それでも好みがあるので好き嫌いはあるし、興味の度合いも個々で違う。
変な癖だが、たまたま目についたものを調べだし、研究していくこともする……。
好きとか嫌いとか関係なく、なんとなく始めてしまうのだ。

* * *

それにしても、どうしてこう私のお腹はアレなのか。

腸内細菌が、くたびれているんだろうか……。

サツマイモだけ食べてムキムキのパプアニューギニア高地人の便から、細菌を取り入れたら治るだろうか……。

コアラの子供みたいに。

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食べても太りたくない人は、プリボテラ菌が豊富なラオスの村人のそれだよね。

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* * *

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