三菱重工がアラブ首長国連邦の人工衛星を打ち上げてから二ヶ月。
『石油の将来にかげりが見える中、新たな産業の柱を作ろうと目をつけたのが宇宙開発』
そのことを不意に思い出しました。
電気自動車、水素燃料、脱プラスチック……。
そして、シェール層からの石油や天然ガスの抽出。
抽出にかかる費用は、掘る地層が深くなるほど上がるでしょうが、中東への依存度合いが低下すれば、その先に待つのは産油国としての厳しい現実。
石油で稼げなくなる未来が近づくなら、代替産業の育成を始めるのは当然のこと。
宇宙開発で培った技術なら、他の産業でも活用できる……。
投資先としては、悪くないでしょう。
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これを思い出すキッカケとなったのは、トランプです。
『イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化に合意』し、さらにはバーレーン。
バーレーンは、中東で最も早く石油採掘を行った国。
2018年に大規模油田及びガス田が発見されたそうだけど、今後を考えると……。
見方として「正しい」「間違っている」を抜きにし、今後だけを考えると、将来の産業を得るために仲良くしたい国はどこなのかが大事。
オイルマネーがあるうちに、次の一手を打っておく。
その一手は繁栄か、民族か……。
そう考えたとき、石油の価値が低下して初めて、あの辺りは“自由”になれる気さえしてきます。
他国から干渉されない自由です。
どこかの国が国境を線引きしたり、石油関連会社を作って儲けようとしたり……。そういう干渉からの解放。
まぁ、地理的に大変な場所にあるのは、変わらないでしょうけど。
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でも、宇宙ですか……。
航空業界が打撃を受けている最中にあっては、宇宙旅行の需要に変化はないかと気になるところ。
スペースX社のアレとか、凄かったですけどね。
次のビッグニュースは、ヴァージン・ギャラクティックになるんでしょうか。