メモ書き

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休業要請は給付じゃなく、転職支援とセットで?

個人営業の飲み屋を想定して書くと、店を締めろと言われても、「収入無し+テナント代あり」だと、借金がかさむだけなので厳しい。
だから、給付もセットでとなる。

これがよくある意見。

ここからは個人的な見解。

給付したところで、廃業が目に見えていないでしょうか?

「落ち着けば、客が戻ってくる」という期待には、根拠がない。

そもそも、落ち着く保証もない。
どういう経路で感染しやすいのか 多くの人が知ってしまった以上、そういったスペースは今後 避けられるでしょう。
ライフスタイルは、変化していくもの。

「本は、やっぱり紙だよね」と言っていた人が、「電子書籍で出てるなら買う」に変わるまで、どれほどの時間が必要だったのか……。

デパート「白木屋」の火災一つで、下着をつけるようになるくらいです。
ライフスタイルの変化は、不可避だと思うべきでは?


であれば、早めに畳んで次の仕事に就くのが妥当。
もちろん、そこには今まで積み上げてきたものへの葛藤、自分の店に通う人たちへの想いもあるでしょう。

いや、単純に費やしてきたコストの方が、大きいかもしれません。
しかし、それはサンクコスト。

いや、売却の可能性があるなら、日が経つほど減っていく資産。

磨き上げられた技術や知識があるなら、料理動画、ストアカなどで講師をする、お奨めのお酒 紹介サイト、電子書籍の販売など、ネット上の利用も可能でしょう。
その際は、「ゲームさんぽ」のように、プロ目線での視点を発揮し、他とは違う価値を付けるのが大事かも。

そういった道を選ばないのであれば、いずれは転職を考えることに。
なので、転職支援とセットでと書きました。

年齢条件を広げた教育訓練給付金制度を利用し、新たな技能を身に着けて次の職場へ……。
それが、いずれ辿り着く流れに思えるんです。

今、お金がない人は来月もないし、その次の月もない。
新たな収入源を得るまで、それは続く。故の転職支援です。
ずっと保証し続けると、貰えない人は働くのが嫌になるでしょうし。

大事なのは、将来のビジョン。
どんな社会を目指すかによって、打つべき対策は違うはず。

有事の際の食料供給を気にするなら、国内における食糧生産の保護に税金を使い、担い手を育てる必要があります。
それはインフラに関しても言えるでしょう。

特に水などは、多くの企業が利用するもの。
品質が落ちれば、それを利用して生産するものにも影響するでしょう。
あとは電力、通信、運輸、交通、医療、製造……。
私がパッと思いつくのは、こんなところ。

普段は「無駄な道路を作るな」と言っていても、それで食っている人が減れば、地震で滅茶苦茶になった後、直す人が足りないことも……。

逆に、需要と供給のバランスが崩壊し、無駄に人材が集まっている業界もあるでしょう。

att3200.hatenablog.com

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富の再配分ならぬ、人材の再配分が急務かも。
人は、すぐに育つわけじゃないので。

* * *

私自身、数年前まで東京にいて、行きつけだった飲み屋があります。
その店の人の近況には、「コロナに負けるな」の文字。

応援したい気持ちもある一方で、何か違う気もするんです。
もし、今も東京で暮らしていたら、その店に行ったのか……。
今となっては、想像しづらいですね。

ただ、急に行かなくなると、冷たい人と思われるかもしれない。そんな見栄にも似た気持ちが、湧き起こる気がしないでもないですね。

逆に、自分が 店側だったら……。
そう考えましたが、自分は飽き性なので、2年くらい店をやったら、飽きてしまっている気がしたので、考えるのをやめました。

一方で、市町村合併後のことを思い出しました。
昔、私の田舎には町役場の近くに幾つかの飲み屋がありました。
主な利用者層は、町役場に勤める人や出入りする人。

平成の大合併の後、町役場は支所となり、出入りは減りました。
当然、近くにある飲み屋の客も減る……。

その飲み屋の1つは、店主が首を吊り、その跡取り息子は窃盗に走って逮捕。
出所後、いつの間にか街を去ったそうです。

「そういう商売」という見方もできますが、私は違う視点で見てしまいます。
昨今の「忘年会、行きたくない」を踏まえ、やはり思ってしまうのです。

職場絡みを含め、飲み会という風習は必要なのかと。

人生における時間には、限りがあります。
他者の尊重は、その時間を使わせることへの配慮。
であれば、ハンコ文化同様に見直すべきものなのではないかと、思えてくるのです。