メモ書き

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雪掃除

子どもが「雪かき」「雪よせ」と呼ばれる作業を「雪掃除」と言ったのを聞き、面白い発想だと思いました。

「雪かき」や「雪よせ」と言うと、雪が積もらない地域の人には、作業する人の気持ちは伝わりにくいでしょうが、「掃除」と言えば それこそ“ずっしり”来るんじゃないでしょうかね。

毎日、白いゴミが積もるわけですよ。
その日のうちに片付けないと、外を満足に歩けないゴミが。

でも、その辺のゴミと違うのは、匂いがしないこと。
腐ってどうのこうのがないこと。

まぁ、いろんな事故の元になるので、危ないゴミに区分されますけど……。

「でも、雪まつりとかあるじゃない? それって資源じゃないの? スキー場もあるし」

反論せずには居られないマンがいたら、即行で突っ込んでくるポイントです。

「資源ゴミ」と言って返すのでは、ちょっと味気ないので、別の視点から考えてみます。

雪は、ゴミです。
雪は、できれば降ってほしくない類の存在です。
それを「雪まつり」や「雪合戦」などの遊びに変えることで、「楽しみ」に変えてきたのだとしたら?

除雪という嫌な作業をもたらすだけだった存在に、何らかの楽しみを見つけ、恩恵をもたらす要素を付与する。
すると、「除雪が嫌」というマイナス感情と、「雪がもたらす恩恵」というプラス感情が打ち消し合い、「あぁ、今年も雪のシーズンになったなぁ」で済むのです。

なかなかの発明じゃないですか。
大げさに書けば。

まぁ、その雪掃除と言った子どもは、除雪することもないので、雪で遊ぶだけなんですけどね。