「サービス終了したら、何も残らないじゃん」
課金ゲーに対する評価として、よく聞く言葉です。
反論としては、「思い出が残る」や「ゲームを通して得た友人がいる」でしょうか。
でも、違うんじゃないですかね。
課金ゲーの優位性は、今しか“できない”こと。
これが評価すべき最大のポイントでは ないでしょうか。
そのイベントは、今しかやっていない。
同じ面子で競える機会は、二度と来ない。
これです。
今を逃したら、次が無い。
対して、今じゃなくても遊べるものは、「今、遊ぶ理由」を失っているのです。
あの話題作を早くプレイしたい。
それなら、「今、遊ぶ理由」があるでしょう。
しかし、いつプレイしてもいいのなら、「バグが直った後に買う」とか、「攻略サイトが充実してから、買う」とか、「他の人の評価が出そろったら、買う」と考え、結果的に「今」を失うのではないか……。
「いつでもいい」は、「やらなくてもいい」になっている。
「今だけ」のみが、「やる」理由を得た。
面白いかどうかではなく、「今」という理由があるか否かが、決め手。
そんな話です。
動画などの見放題サービスに加入し、「いつでも見れる」と思うと「何も見ない」みたいなこと。
昨日、かつて楽しんだ作品を楽しめなくなった話を書いていて、「そういや、あの頃は500円でビデオをレンタルしてきて、その払った額だけ楽しもうとしていた」と思い出しました。
ファミコン時代のクソみたいなゲームも、安くない額を支払ったからこそ、意地でも「面白い」を見つけてやる。楽しんでやると、本気で遊んでいたような気がします。
だから、楽しめた部分もあったんでしょう。
映画館で観た映画は、払った額だけ楽しもうとしたから、楽しさを見つけて評価も高くなる。
映画館に行かず、テレビで放映されたのを見た人は、何も払っていないから、楽しもうとする気概がない分、評価も低くなる。
そんな風にすら思えてきます、この心理に関して言えば。
サブスクリプション方式が広まる中で、同時に課金ゲーも普及したのは、対照的で面白いなと、個人的には思います。
「いつでもOK」を定額制で、それじゃなきゃ「今だけを課金で」という二択。
今のビジネスの重要ポイントは、価格や内容よりも「時間」にあるのかもしれません。
* * *
ちなみに、スマホの課金ゲームは手を出していないので、最近の事情は知りません。
少し触れたのは、DMM GAMES のですね。
パソコンでプレイできるゲームのスマホ版。
プレイした理由は、お金にあります。
プロフィール登録1件につき700円の報酬。
新規会員登録1名につき1,000円。
2年くらい前から、稼げなくなったので放置していますが、有難い存在でした。
何の話かは、詳しく書きません。
「サービス終了したら、何も残らないじゃん」
→「いえいえ、お金が残りましたから」
そういえば、DMM GAMES の場合、CG集とか出ることがあります。
サービス終了後、プレイヤーには無料ダウンロード期間があったような。
なので、CG集も残りますよ。