メモ書き

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ご褒美のキスって、気持ち悪いよね?

フィクションで よくある「ご褒美のキス」は、冷静に考えると気持ち悪いという話。

ストーリーの流れとして見れば、「憧れの人にキスをしてもらった、やったー!」なノリが大半。ハッピーエンドを演出する定番シチュエーション。

キスをする側は「自分のキスが、相手にとって価値がある」のを知っていて、それをしたら「相手が喜ぶ」と確信しているので、「ご褒美のキスよ」とか言うわけである。
もし、それが勘違いだったら、どうする気だろう……。

見当違いのキスだったら、ただのセクハラ。
なのに、「自分のキスは、褒美に違いない」という自信が、冷静になって考えて見ると気持ち悪い。
優しく言っても、「とんだ、うぬぼれ屋さんだね」になる。
まぁ、あくまで個人的な感想だけど。

たまに、不美人設定の登場人物がそれを行い、嫌がる主人公を見せて笑いを取ろうとする作品がある。
ご褒美にならないのに、なると思っている不美人キャラを笑え。そういう意図だろう。

自分は、そうならない。
ご褒美のキスを繰り出す美人キャラには、その確信があるわけだ。

ただの物語上の役割ではあるけど、「登場人物の心境」に立ってみると、何とも言えないシチュエーションだなと思ったってだけ。

私がされる側だったら、美人設定のキャラにキスされても、喜びはしないだろう。
キスだよ、キス。
いきなり唾液つけられて、嬉しい?
そんな感じ。

思春期には、こういった接触に興味津々だった頃もあるけど、今となっては「唾液」がつく行為にしか思えない。
遺伝子検査で唾液を摂取するくらい、いろんな情報が詰まってる唾液。
そこには菌もある。
どんな菌を付けたのかも不明なのに、ご褒美は無いだろ。
酷い言い方をすれば、そんな話。