メモ書き

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スコーピオンの感想|シーズン2の途中で挫折

ドラマ「スコーピオン」の感想というか、ほぼダメ出し。

このドラマは、ウォルター・オブライエンの話です。
主人公の名前というだけでなく、このドラマのプロデューサーの名前でもあり……。
つまりは、高いIQを持ったプロデューサーが、自分をモデルに制作したドラマ。

※ 高いIQについては、正式な記録がないという……。

まぁ、その辺のことは置いておくとして、ドラマとしての感想を書きます。
えっと、基本的には頭の悪い内容です。

計算が得意なヒーロー好き、メカニックの女性、ギャンブル狂の心理学者、潤滑油の元ウェイトレス、ウェイトレスの子供で天才児、主人公。あと、捜査官。
この捜査官、名前がケイブ・ガロなんで、吹き替えで見ると警部ガロと誤認しそうに……。

まぁ、それはおいておくとして、そんな彼らがチームとして難事件を解決。
その繰り返しです。一話完結が多いので、見やすいと言えば見やすい。

ただ、難事件と言っても、事件を難しくしてるのは本人たち。
「天才集団、僕らはチーム スコーピオン」なんて言ってるけど、簡単に解決したらドラマにならないからか、とにかくトラブルを大きくする。
でもって、いつも現地に行く。危ない地域に。
「行く必要ある? 他の解決策があるんじゃないの?」というケースもあったような。

それでも見続けたのは、科学的な豆知識みたいなものを期待していたからかも……。
技術者系ドラマを見続けた流れで、これを見ているので、そんな期待があったんですよ。
なので、誰と誰が結ばれるとか、そういうのは どーでもいい。

人間関係で言うと、「感情の無い天才が、人との関りを持つ意義」みたいな流れがあるんだけど、実際には「人と関わらない方が成果を出す」という研究結果があるので、その辺のうんちくを「博識な天才キャラ」には披露してほしいところ。
まぁ、天才を描けるのは天才だけだから、難しいよね。

プロデューサーは、高いIQだって? つまりは、そういうことだよ。

ちなみに、IQも120を超えれば、それ以上増えても業績への効果は ほとんどないという調査もあるそうです。
そもそも、IQは同年齢における相対評価。いつテストを受けたのかにもよるし、十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人ってね。

『外向性は個人的な熟達度と負の関係にある』という研究もあるし、どんな人間にも外向性を求めるのは、違うと個人的には思ってる。
彼らこそ、余計な人間関係を捨てて、好きなことに没頭した方がいい。

成功という意味では、社交的な方が収入が増えるという話もあるけど、それは「社会的な方が望ましい」という規範があるので、「社交的」=「評価が上がる」というだけ。
「成果」という視点で見ると、違うんだそうですよ。


ということで、気に入らない点としては、押しつけがましい「人との関り」の要求があるってこと。それが正しい道みたいに語られることも嫌ですね。

次に、心理学者がダメ。
だって、うるさいんだもの。役に立たないくせに。
発言が面白いならいいんだけど、ひたすら不快なだけ。ユーモアのカケラもない。
なのに、口数が多い。少しは黙れないのか。

行動分析にしても、あれって結構 外れるもので、再現性がなかったりするんだよね。
心理学は行動の科学、統計によって有意性が認められるってものだけど、実際には人種などの諸々の要因でデータが変わったりする。
そういう曖昧なものに対し、計算好きの人間辺りは、学問ごと否定しても、おかしくないんじゃないかと、思わないでもない。

その彼が冒頭から、くだらない理由で口論を始めたシーズン2の17話で、「もう、いいや」となって視聴終了。
続きが気になる作品でもないし、科学的な考証も どうだろうと思い始めていたので。

振り返って、特に酷いなと思ったのは、軍事作戦でドローンを動かすために南極に行った回。
二重遭難して、連絡も取れなくなり、猛吹雪。
前が見えない状態だからロープを辿って歩くとか、そういう次元の話だったのに、途中から ご都合主義が確率論を凌駕する。
計算で乗り越えるのがウリなら、それは やっちゃダメな展開。

まぁ、よく出てくる強度計算にしても、使用状況や劣化を加味しないといけないので、あんな風にパッと見て計算できるものじゃない気がするけど。

このドラマの良かったことは、何だろうな……。見やすいってことかな。
何も考えなくても見れるという意味で。
「事件だよ」「出動だ」「揉めた」「予想外に被害拡大」「それでも危機一髪で解決」みたいな流れが繰り返されるので、「水戸黄門が印籠を出す時間だ」くらいの感覚で見れます。
たまに、「あれ? 何も解決してないんじゃ……」ということもあるけど。

作品のロゴは、HTMLの閉じタグになってるけど、なんで このデザインなのかは不明。
HTMLが得意そうなのはいないし、使うこともないので、それをタイトルロゴのデザインに入れるのは、「それっぽい」くらいの認識しかないような……。

ということで、シーズン1を見た後に、シーズン2で挫折したドラマが、また1つ増えました。
この前に挫折したのは、ウォーキング・デッドです。
なんで人気なのか、さっぱりわかりません。
好きな人、ごめんね。