日本の住宅は、なぜスクラップ&ビルドなのか?
教えてプリーズな感じ。
詳しい人が理由を書く展開じゃないので、あしからず。
ワケあって、「なかね家具」のページを見ていたら、以下のような文章がありました。
日本の住宅はスクラップ&ビルドを繰り返し、いつの世代も、いつまでたっても住宅ローンで暮らしが豊かにならない。欧米では親が長持ちする家を建て、家はそのままだから子は別荘を買い、孫は家と別荘があるからクルーザーを買う。こんな風にどんどん豊かになる。
引用元:
日本は地震が多いから、定期的に建て替えなくてはいけない。
そんな認識を持っていました。
強い揺れによる建材の劣化と言いますか、そういうのがある印象です。
古くからある歴史的な建造物、例えば伊勢神宮は20年ごとに建て替えて……。
そんな事例があるので、定期的な建て替えが必須みたいな。
一方、「日本人は新築信仰」で「中古物件は好まない」みたいな主張も目にします。
住み続けられるなら、法定耐用年数的にも、中古の方が お得感があっていいです。
中古のマンションなどは、修繕の際に揉めて大変とも聞きますが、それは建物を区分所有した場合の話なので、今回は省略。
単純に、持ち家を相続していくなら、建て替えない方が金は貯まる。
だから、「長く持つ家を建てようよ」という引用元の文章に戻ります。
ちなみに、引用元のページでは、地震のことにも触れています。
阪神大震災のときのエピソードですが。
ここで、少し視点を変えます。
こんなにも新築の需要があって、数多く建ててきたのなら、さぞかし技術的な面も向上したのだろう。
そんな風に期待すると、日本の住宅メーカーの海外需要を知りたくなります。
「いいもの」は広まる、海外需要もある的な発想ですね。
ところが、出てくるのは国内需要が減って、「海外へ進出する住宅メーカー」の話ばかり。
そして、「日本の住宅メーカー商品はボロすぎる」という検索候補も。
見れば、ハウスメーカーは地元の工務店に丸投げ。
手抜きしまくり。宣伝費分の上乗せがすごい等々。
割とボロクソでした。
高い建材を使う場合、小さな工務店では無理なものもあるという意見も見ましたが、否定的な見解が目につきやすかったです。
海外需要に関しては国内を上回っている企業もあるようなので、投資する人は国内よりも海外需要の伸びの方に注目しているのかも。
「いいもの」は広まるではないですが、「海外需要の伸び=価値がある」ってことで いいのでしょう。
「じゃあ、何で新築?」
というのを考えると、「壊れないと、新しい商品が売れない」という発想に至ります。
新しい商品が売れないということは、企業としての収入源が断たれること。
でも、すぐに壊れてはいけないので、保証した期間は持たないといけない。都市伝説で言うところの、ソニータイマーが必要……。
建て替えなくていい家を作ると、次が売れない。
メンテナンスだけでは食っていけない。
そうなると、ビジネスとして賢い手段は……。
そう考えることもできますが、高度経済成長期の地方から都市へ。
土地神話を信じて、持ち家をローンで。
家を買うのは「投資じゃない」とばかりに、そのリスクに二の足を踏む人が少なかった時期を思うと、過去の選択を引きずっている気もしてきました。
何というか、バブル期の結婚式を今の子供に要求する親みたいな感じで。
もう一つの視点として、政治との繋がりも気になるところ。
アメリカで鉄道が衰退した理由を調べていて、自動車会社のキャンペーンが云々の話を見たときのことを思い出し、そっちの可能性も考えてみたくなりました。
調べ始めると、結構な時間を取られそうなので、今日はメモしておくだけにしますが。
全然関係ないですが、「家の部屋が、ブロックように売っていたら」と思うと、楽しいです。
好きな部屋のブロックを買ってきて、組み立てる感じです。家具を置くように。