酒は百薬の長って言うけれど……
飲まなきゃ、ならずに済む癌もあるだろう。
そもそも、医学の知識がアレだった時代に言われ始めたであろう言葉を、今も教養のように使うのはどうだろう。
どんな時代背景で、どんな人が言ったのかも不明な怪しい言葉。
それが、ことわざ。
知識はアップデートされるもの。
古くから言われているからと、宗教のように信じて口にするのは、どうなんだろうか。
ところで、最初に言ったヤツは「百薬」と言えるほど、薬を知っていたのだろうか?
WHO(世界保健機関)の評価(2007年)では、飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌の原因となるとされています。またアルコールそのものに発癌(がん)性があり、少量の飲酒で赤くなる体質の2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人では、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドが食道癌の原因となるとも結論づけています。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-008.html