メモ書き

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「何々すべき」と「俺はやらんが、お前はやれ」

「すべき」という言葉は、あまり好きじゃない。

でも、「法人税の税率は、社員の給与と連動すべき」って題で、文章を書いたのは最近のこと。

内容的には、「すべき」という言葉ほどの強さというか、押し付け感や義務を思わせるそれは無い。ついでに、あまり内容もない。考えも深くない。
何というか、「するのは、どう?」とか「した方がいいかも」といった言葉でしめるより、語呂がいいから選んだだけのこと。

日が経って客観的に見ると、「すべき」の方が、重要なことが書かれている気配があり、読もうとする気持ちになりやすい気がしました。

たぶん、こんな風に強い言葉で煽られ、中身のない文章を読まされてきたんでしょう。私は。
その一方で、控えめな感じの題には興味を示さず、すぐれた内容に触れなかったケースもあるのかも。

「弱い犬ほどよく吠える」じゃないけど、薄っぺらな内容を書く人ほど、キャッチーな文句が得意なことも、あるんじゃないか。
だとしたら、キャッチーじゃないタイトルを付けた文章“だから見る”という発想を持っても、いいかもしれないと思ったという話。


ちなみに、「すべき」が嫌いな理由は、命令してる感じが嫌だというもの。
ついでに、「すべき」という言葉を多用する人が、その「すべき」ことの対象になることはなく、他者に対して「俺はやらんが、お前はやれ」と言っているに過ぎないように思えるからです。