メモ書き

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東京オリンピックに感じる混雑臨界点

東京マラソンが始まる前だったかな。

知人と飲みに行った際、話題が東京でのオリンピック開催になった。

話題の焦点が「経済効果」になっとき、私は懐疑的な見方をした。経済活動的にマイナスになるといった感じの物言いをしたような気がする。

それは漠然とした不安に似ていた。

これだけ混んでいる東京に世界から人を呼び、その対処をすることを考えたら、デメリットの方が大きいんじゃないか。そんな感じの単純な発想だった。

でも、説明をし始める前に、「開催したら、景気良くなるんじゃないの?」と言われ、何も言えなくなってしまった。
そのことを今になって思い出す。

うまく自分の考えを言えずに、苦い思い出として残るのは、私としては よくある話。
口下手と言うか、議論慣れしていないという面もあるけど、何よりも反論によって相手を不快にさせるのを避けたいという気持ちが、発言のブレーキとなっている。

なもんで、その出し損ねた言葉が心の底でくすぶり続け、こうやって吐き出す機会に繋がってしまうわけだ。


ということで、そのとき言いたかったこと。

経済効果があると言ってるのは、国際オリンピック委員会
つまりは、オリンピックを主催してる団体じゃないのか。

やって儲ける連中が、「効果がありまっせ」と言うのは当たり前。

ついでに言えば、「経済効果=儲け」ではない。
お金がどれだけ動くかってだけ。

売上と粗利は違うだろう。

何より、それを行うことで阻害される経済活動は、マイナスとして計算されないんでしょ?


……みたいなことを言いたかった。

で、開催期間中の通販を云々とか見ると、「ほら」と思うわけだ。

今後は、大きな人の流れを生みそうなものを行う時は、経済効果みたいな皮算用じゃなくて、まずは混雑臨界点とでも言うべき指標を先に出したらどうだろう。
乗車率何%じゃないけど、活動面積と人の数で把握できる許容量とか、いろいろ計算できるんじゃないか。シミュレーションも。そんな話。


Nさん、あのとき言いたかったのは、そういうことだよ! 見てないだろうけど。