メモ書き

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SUITS/スーツ(吹替版)を一気見した感想

SUITS/スーツ(吹替版)をシーズン1~6までを一気見しました。
今は、シーズン7までありますが、アマゾンプライムで見れたのが6までなので、そこでやめています。

内容は、ニューヨークの法律事務所を舞台にしたバディものです。
その片方が無資格なので、「いつバレるかドキドキ」になるか、「お前が正義漢ぶるな」となるかで、意見が分かれそうだと個人的には思いました。

あまり法律ものを観ないので、他との比較や差については語れませんが、これほど「証言録取」という単語を聴いたドラマは無かったかも。
パラリーガルプロボノ利益相反なども、よく耳にするドラマでした。

よく聞く台詞は「出てって」「信じて」「わかるだろ?」

感想に関しては、扱う案件によります。
扱う案件によって、「この話、ダルいな」となって、ルイスのリアクション、ドナの切り返し、ジェシカの変なドレスを楽しむだけになった話もありました。

でも、一番ダルかったのは恋愛絡み。
マイクとレイチェルの関係が、本当にどうでもいい……。

たぶん、レイチェルが好きになれなかったことが大きいんでしょう。
替え玉しようとしたくせに、不倫してたのかよ、間の悪い頼み事ばかりして……なんて思うと、苛つくだけ。
ビジュアル的に、あの泣きそうなときの表情や、目の下のクマが受け付けなかったこともあります。

面倒くさくて厄介なだけの女としか映らないので、「なんで、ヒロインにしたんだ?」とか思いましたが、今となっては“そういう彼女だから、マイクを好きになれた”ように思えます。
無資格でアレコレやっていた彼を愛し続けるなんて、まともな神経じゃない的な意味で。

愛は理屈じゃないし、何よりも勝ると言う人もいるでしょうが、あの事務所に漂う「家族(事務所の仲間)のためなら、不正行為もいとわない」姿勢が好きになれず、その象徴が私の中では彼女だったのかも。

別に、不正行為も勝つためなら上等というノリで、ピカレスク・ロマンになってるならいいんですけど、依頼主に感情移入する無資格者がいるので、それは厳しい。
そのどっちつかず感が、私的には気に入らなかった。ただ、それだけの話。

あと、あんだけ頻繁に言い合いになって、罵り合っているのに「家族って……」と思わなくもない。
というか、些細なことでキレるメンツばかりで、「よく仕事してるよなぁ~」と逆に関心します。
猫宛の手紙の件で感情的になって……というレベルまで行くと、面白いですけどね。

好きな案件は、シーズン5と6の無資格を追求されてからの流れです。
やるべき話がやっと始まったくらいの心境でした。
それまでは、バレそうになっても「まだ逃げ道があるな」という雰囲気だったので、「どうせ、助かるんだろ」と思えてしまって、緊張感もなかったです。
“収監されたら、話が続かない”から、助かる的な予想もありました。

なので、あのアニタ・ギブスが出てきた辺りで、今までと違って面白いなと思ったのを覚えています。
収監されてからは、マイクだけにプリズン・ブレイクな展開を期待したくもなりましたが、スコフィールドさんじゃないので、司法取引するんだろうなと思って観ていました。
早く出ないと、彼の話が進まないでしょうし……。
ある意味、塀の中にいたまま「二年後」みたいに時間経過し、刑期を務め終えてもよかったんですけどね。
真面目に変わった彼を演出するのであれば。

裏取引で資格を取るにしても、相変わらず意見が二転三転し、その時々で感情的に爆発。
その辺が「ハラハラする」になるか、「うぜぇ」になるかで、これまた意見が分かれそうな気がします。

役者が降板したようなので、次のシーズンにマイクとレイチェルは出ないようですが、「人助けをしたい」という彼の性質上、企業相手がメインの大手にいる理由もないので、物語的にも良いように思えます。

もし、大手事務所を舞台に、利益を取るか正義を取るかというテーマで描くとするなら、白い巨塔の財前と里見くらいにした方が、生意気な無資格の天才より適任に思えます。
それだと、画面が重苦しくなって、軽快なジョークは無理ですけどね。

あぁ、そうか。
海外だから軽いやり取りでも受け入れられるけど、同じノリを日本でやったら不真面目な感じがする分、吹き替えで見て「何、考えてんだコイツ」になるのかな。
字幕で見たら、印象が変わるかもね。