メモ書き

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Googleにサヨナラする日

『すばらしいコンテンツを構築することに集中し続ける以外に、順位が前よりも下がったページへの対処方法はありません』

そう、Google SearchLiaison は ツイッターアカウントで言っているそうです。
「質の高いページを作ってください」「役に立つページを作ってください」というアナウンスは、何も今に始まったことではありません。

検索行為が有意義なものであるためには、そこに役に立つサイトがなくてはいけない。
検索しても欲しい情報が見つからないなら、検索する意味なんて無くなってしまう。
だから、Googleも役に立つページを評価するだろうし、ウェブで収益を上げようとする者も、役に立つページを作らなくてはいけない。
収益を上げるために誤った情報を流し、拡大させるようではウェブの存在意義が薄れ、結果的には収益を上げようとする者の首を絞めることになるでしょう。「検索、使えねぇ」となれば、徐々に検索する人が減るのだから。

しかし、「すばらしいコンテンツを」という言葉には嘘がある。
その「すばらしさ」を誰が判断するのか、いや何が判断するのかという点において。

プログラムは意味を理解しない。
数多くのサンプルを集めることで、似た傾向を持つものを分類はできるだろうし、有効な一手を導き出すこともできるだろうけど、その一手や分類の“意味”は知らない。

意味を理解できない存在に、「すばらしい」がわかるのだろうか。
人によっても「すばらしい」は違うというのに、何をどういう基準で「すばらしい」を決めるのか。そう思うと、嘘っぽく思えてしまう。
というか、プログラムは嘘を見抜けないのではないか。
多くの情報と整合性は取れるようになっとしても、その多くの情報が間違っていたら、嘘は真実に塗り替えられるのではないだろうか。

じゃあ、ディレクトリ型検索に戻して、「すばらしい」の判断を人の手に取り戻すのかと問われれば、サイトの数的に無理な段階にきているので厳しいでしょう。
人間が職に就けなくなり、暇な人が増えるのなら、ちょうどいい仕事かもしれないけど。

新しいサイトの評価基準を作る場合、インデックス化する側ばかりに目が行きますが、作る側に信頼性の表示を促すことで、それが評価に加わればという考えもありかもしれません。
例えば、知恵袋のカテゴリマスターではないですが、特定の分野の知識に秀でた人を認定するウェブ資格があったとします。
そのウェブ資格の認定証を張り付けることで、特定のキーワードの有効性が増すとか、そんな感じにすれば、専門知識のない素人が書いた医療記事が上位に来る確率は下がるでしょう。

もちろん、問題もあります。
ウェブ試験にすれば受験代行しやすいうえに、記事はゴーストライターが書き、アップする際は認定証を提示というパターンもあります。

何か対策は無いのかと考えると、こんな言葉が脳裏をよぎります。
『デジタルに対する最良の策は、いつだってアナログになる』

やはり、人の手だと。
優良のサイトをウェブ投票で決めようか、みたいな。
「いいね」の数はサイトの評価に繋がっていないと聴きますが、その数を考慮に入れた「facebook検索」ができても面白い気もします。
さらに、投票した人の属性(年齢や職業といった要素)にチェックを入れることで、検索結果を変えられたら、より個人に合った結果になる気がします。
その方が、ユーザーの情報を収集されるよりいい。
別に「DuckDuckGo」の回し者じゃないけど、ああいう切り口って大事だと思う。

ただ、投票の多いサイトが上に来るとしても、最初に どうやって発見するのかが問題。
クローラーが回ってきてインデックス化し、検索したら表示されて見つけるという点が変わらないなら、上位サイトの地位が強固になるだけかもしれない。
そこで、新着サイト情報みたいに、アップしたばかりのサイトを優先的に表示させるモードを作るとする。
何か良いサイトはないだろうかとチェックするのが趣味なような人が、その新着サイトを見て回って評価を下す。
その評価が今後の検索順位に影響し、伸びるサイトもあれば、沈んでいくのもある。
というのは、どうだろうと考えたところで、「いつアップするのか」という時間がカギだとか。新着で見つけた人の評価次第だとか。そんな点からして、「小説家になろう」じゃないかと思い、そこで考える気がなくなったので、この話題は終わります。

 

※ 新着サイト情報ではないですが、Googleの検索結果が表示されている状態で、「ツール」から更新時間で絞ることが可能です。インデックスされていることが前提ですけど。